ナイトウェディング☆フォトジェニックな装飾のヒントとは**

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 ウエディングといえば素敵な装花はつきもの。会場を華やかにするのはもちろん、ゲストの気分や、ふたりのテーマを感じさせる大切なアイテム。今回はナイトウエディングに映える装花のヒントをフラワーデザイナーの原奈允子氏に伺いました!

フラワーデザイナー原奈允子さんプロフィール

【NEW】

フラワーデザイナー プロップ スタイリスト

花の本質を知る為に、フラワーハンターのもとでゼロから学び、、フラワーアーティストの元でアシスタントを経て、テイクアンドギヴ・ニーズに入社。

モデル 梨花 石田純一 田丸麻紀 バービースー など国内外の数多くの著名人ウェディングを担当し、独立。現在はハイブランドのイベントフラワーデコレーション、雑誌の撮影など花を通じて活動している。

写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

お花はシンプルに添えて。照明を生かすのが大人のナイトウエディング

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

――今や国内だけでなく海外からもウエディングのフラワーディレクションの依頼が来る原氏。デイもナイトも多くのプロデュース経験をお持ちですが、それぞれ装花のデザインは何か違ってくるのでしょうか。

 

原氏(以下H)「まず一番の違いは照明の違いです。お昼の自然の光とは違い、夜はライトで照らして会場を魅せます。そうすると実はお花の色ってなかなかゲストに伝わらないのです。例えば新郎新婦のお好きな色がヴィンテージっぽい彩度の低い色だとしても、その色にライトを当てるとほとんど分かりません。でも逆に、ナイトだからといって大人っぽいダークな色味を何色かセレクトしても、照明の下では同じ色味に見えるんです。」

 

――確かに、お花というとまず好きなカラーからセレクトしてしまいがちです。ナイトウエディングのお花はそれよりも照明映えするカラーから選ぶべきなのでしょうか。

 

H「そうですね。照明映えを考えると明るい色合いがベストです。例えば白とか淡いグリーンとかだと写真に撮ったときに色が残りやすいです。ただナイトはあえて照明を生かすのが粋で、花よりキャンドルを中心に幻想的に飾り付けたほうが素敵に仕上がります。あくまでお花は添え物として考えて、ライティングに力を入れる。あまりお花自体にこだわって色味やボリュームを気にする必要はないと思います。写真に撮っても、実際見ても、暗くてよく分からない場合も多いので……。」

テーマによってキャンドルや電球など、照明の種類を変えてみると◎

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

――力の入れどころはライティングということですが、やはりナイトウエディングだとキャンドルがメインになってくるのでしょうか。

H「キャンドルが素敵だと思います。なぜかというと、キャンドルはやっぱり自然のものなので、明かりが揺らいだりして気持ちも落ち着きとても幻想的になります。キャンドルをたくさん置いて、明るく温かく会場やテーブルを演出するだけで素敵です。お花よりキャンドルのボリュームを多くすることがオススメです。」

 

――なるほど! キャンドルは色がついてあるものや高さや太さの違いも色々ありますが、どうセレクトすればいいでしょう。

H「表現したいテーマにもよってそれぞれですが、ナチュラルテイストならいくつかの高さの違うキャンドルを組み合わせて……とか、あえて新品ではなく使い古したキャンドルを使うことで雰囲気を出したり、スタイリッシュやモードへ行くなら、新品で四角い直線的なフォルムのキャンドルを長さを揃えて配置したり、様々な方法があります。」

 

――キャンドルの形にこだわるだけでも、色々なスタイリングができそうですね。そうなると潔くお花は必要最小限でいいかもしれないです。

H「そのバランスはゲストの入場時間にもよります。夕方のまだ明るい時間から集まってもらうなら、やっぱり多少お花で見た目の華やかさを演出しつつ、暗くなってきたらだんだんキャンドルを灯し始めて変化していくように仕掛けるのもアリです。自然の明るさや暗さを生かす装飾をするとナチュラルなウエディングにはぴったりです。」

【Night Party Decoration1】キャンドル×野花でバリらしさ抜群の装飾に!

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バリで行った”NEUTRAL WEDDING”がテーマのナイトウエディング。手作りのキャンドルをメインにし、その周りには一つ一つ早朝のバリの街で摘んできた野花や草を使ったり、ネームカード付きのフラワーアレンジをショープレート代わりにセッティング。シンプルなのに幻想的でバリティックな印象に。テーマ通り、飾り込まず、気張らず、家族と友人だけでありのままで居られるパーティタイムが実現。

【Night Party Decoration 2】キャンドルとソルトでホワイトクリスマスの演出

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

冬に開催するパーティのテーブル装飾。キャンドルの周りに置いたソルトで雪を再現し、光が当たるとキラキラ輝いて見えるダイアモンドリリーを散らして、冬ならではの温かさを演出。雪の中には、あえて動物の足跡も入れて遊び心のあるテーブルデコレーション。

 

――キャンドル以外でナイトウエディングに映える照明もありますか。

H「例えば電球なども最近トレンドです。裸の電球にふたりのロゴやメッセージを書いて、それらが会場に吊るされていたりすると、おしゃれだし賑やかなイメージのナイトパーティになります。キャンドルはどちらかというと、ナチュラルにやりたい方にオススメなので、ワイワイがちゃがちゃしたい方には電球のデコレートや、ディスコ風のミラーボールみたいなものもいいと思います。」 

【Night Party Decoration3】裸電球を使用してワイワイガヤガヤウエディン

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楽しさを出したいなら、会場全体を電飾で飾り付けるのがオススメ!

写真のような小さい電球をつなげるデコレーションだと街中のパレードのようで一気に会場が華やかに。同じ電球でも大きめの電球を間を出して上から吊るしていくと、ノスタルジックで温かいパーティに。

【Night Party Decoration4】ロゴライティングでリュクス&大人なパーティ会場に

――キャンドルだと落ち着く温かさ、電球だと明るく楽しいイメージがありますね。

H「あとオススメは、ナイトの闇を生かしてライトを当てる、という方法! ふたりのロゴやウエディングのマークの形をしたライトは、天井でも床でもどこにでも当てられるし、会場が豪華に見えます。」

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写真提供:テイクアンドギブニーズ

 

ふたりのイニシャルやシンボルマークをライティングで壁に照らし出す、ナイトだからできる手法。これがあるだけで、オリジナル感はもちろん、海外のセレブパーティのような豪華感がUP! 思わず撮りたくなるフォトジェニックな会場に。

大人花嫁が会場装飾で意識しておきたい3つのポイント

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

――多くの花嫁さんは、装花や装飾について会場の担当フローリストとの打ち合わせで進めていきます。素敵なナイトパーティにするために、打ち合わせやオーダー時に気を付けるポイントや、上手に伝える方法はありますか。

H「大前提ですが、ふたりがどんな雰囲気の会場にしたいか、例えばテーマもその中の一つなのですが、それはきちんと伝えられるようにしたほうがいいと思います。あとはオーダーの仕方というより、装飾を考えるにおいて意識して欲しいことがいくつかあります。」

【Point1】装飾の成功は会場選びから。過ごしたい雰囲気×会場を吟味して

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

H「分かりやすく例えれば、華やかなホテルの会場を使って、ナチュラルウエディング感を出したいというオーダーがあります。そうするとその雰囲気を演出するために、たくさんの木を飾りますが、会場と装飾でどうしてもイメージにギャップが出てきてしまいます。作り手としては、もちろん素敵に仕上げることはできますが、最初からガーデンを選んでいたらもっと別の仕掛けができたのでは?と思うところもあります。」

 

――会場とは別の雰囲気に仕上げようとすると、花材もある程度のボリュームが必要になりますよね。

H「もし明確にこの雰囲気の装飾をやりたいというイメージがあるなら、そのイメージに合う場所をまずセレクトしたほうが、花材も予算も多くかかりません。もちろん、装飾のイメージに合う会場を必ずしもセレクトするべき、ということではないですが、空間造りを重要視されている場合は、会場選びから意識して装飾に合う場所を探せると良いと思います。」

【Point2】花材選びはやっぱりプロに。色とボリュームのオーダーが◎

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

H「絶対に○○という花を使いたい、とオーダーされる場合も多いです。とてもそのお花にこだわりがある場合は、それでも問題はないのですが、やはり挙式される時期にどの花がベストを迎えるかはプロであるフローリストが一番知っていること。同じような雰囲気になる花材がもっとお得に手に入るかもしれません。そこはプロに任せてもらったほうが、結果も納得できるものがあると思います。」

 

――となると、飾り付けてほしい雰囲気やテーマを伝えるのがいいのでしょうか。

H「それも伝えてもらえるとベストですが、装飾の色とボリューム感のイメージが共有できることが大切です。例えば、この(上記の)写真の装飾は、高砂にとてもボリュームのあるアナベルという花材を使っています。これはちょうどこの6月ごろにしか出てこないお花で、この大きさの割に1本の単価がそれほど高くないんです。これを10本飾るだけで、写真のような華やかさが演出できます。要望の色とボリューム感が伝われば、そういう花材の提案もできます。」

【Point3】メリハリを利かせるのに大切な“カメラ目線”と“ゲスト目線”

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

――花嫁さん達の気持ちからすると、「華やかに見せたいからとにかくボリューム感が出るるように!」とオーダーしたくなってしまいます。もちろん、予算上全てにボリュームをかけるわけにはいかないと思うのですが……

H「何でもどこでも飾り込むことだけがベストではないですね。やっぱりどこかで引き算して潔く魅せるメリハリが必要です。一方で飾り込むところは“カメラ目線”と“ゲスト目線”で考えてみてください。よく写真を撮られるだろう場所、そしてゲストの目が行きやすい場所にボリュームを集中させあとはシンプルに。」

――よく写真を撮られる場所というと、高砂とかゲストテーブル、フォトブースなどが浮かびます。

H「ナイトウエディングだと、メインのふたりのテーブルを作らなかったり、作ったとしてもおふたりが立ってゲストの側へ行ったり自由な行き来が多いので、ゲストテーブルとフォトブースはしっかりと飾って写真に素敵に残してもらえるように。逆に高砂やメインテーブルはカメラが向かないと考えて多く飾らなくても大丈夫です。」

 

――確かに、高砂メインに考えてしまいがちですが、パーティの特性を踏まえてカメラが向く場所を考えると、自然と絞れてきますね。

H「あとは自分たちが、どうやって装飾を写真に残したいかということもイメージすると、オーダーもしやすいです。会場全体の雰囲気を写真に残したいから天井を飾り付けるとか。どこを重点的に飾り付けるかは、カメラを向けやすい場所の撮影映えで違ってきます。」

【CASE1】ゲストテーブルの俯瞰写真が一番フォトジェニックな装飾

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

テーブルを俯瞰で撮影した写真を残したいために、上から見たときに美しさにこだわって作られたテーブル装花。ゲストがテーブルから見る分には、普通の素敵な装花にしか見えないが、アルバムには必ず残したくなるフォトジェニックな仕上がりに。

 

――ゲスト目線で考えると、やっぱりゲストテーブルにボリュームを置くことは必須なんでしょうか。

H「そんなことありませんよ! 例えば、10卓あったとして5卓はボリュームたっぷり、もう5卓はあえて抑える、というやり方ももちろんアリです。ゲスト目線で大切なのは、ゲストは目の前のテーブルだけを見て満足する訳ではない、ということです。例えば、会場のどこか一カ所につい目が行ってしまう印象的で華やかな装飾があると、その雰囲気の中で楽しむことができ、例え自分のテーブル装花のボリュームが無くても素敵な式だったと感じてもらえます。」

【CASE2】足を踏み入れた瞬間、飛び込んでくる装飾で統一される世界観

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写真提供:テイクアンドギヴ・ニーズ

会場は長テーブルと円卓の組み合わせでレイアウトされ、実は円卓の装花はとてもシンプル。会場の中央にある長テーブルに背の高い印象的な装花を大胆に置くことにより、会場全体の雰囲気を作り上げ、ゲストはそこに目を奪われ世界観に酔うことができる。

ウエディングだからと背伸びせず、ふたりの身近にある選択肢を

――今まで装花というと、テーマを元にボリュームや華やかな花材ばかり考えてしまっていました。シンプルな仕掛けでも、素敵なパーティができることに驚いています。

H「私がよくお伝えしているのは、好きなものでなくて自分にとって心地よいものを取り入れて欲しいということです。好きなものは目移りしやすいけれど、心地のいいものは割と限られていたりします。お洋服に例えるとしたら、ウィンドウショッピングでプラダに行って、ヴィトンに行って、どれも素敵でわくわくした時間を過ごすけれど、最後は行き慣れたZARAに行って、自分の心地いいものを買ったり、それらを組み合わせてさっき立ち寄った高級ブランドの服のイメージを再現したり……しますよね。それと同じことがウエディングでもできます。」

 

――ウエディングというとつい、普段の自分とは違う素敵な一日になることを求めてしまいがちですが、組み合わせ次第で心地いい一日にするということが出来るのは大人花嫁ならではですね。

「今は情報がたくさんあって、悩んで自分本来の考えとは少し違う方向に行ってしまうことも。ウエディングだからと、肩に力を入れて考えずに、ふたりが感じる心地よさを、会場にも装飾にも求めていけば、きっといいウエディングになりますよ!」

今回のまとめ:ナイトならではの照明を生かして、心地のいいオーダーを!

 ナイトウエディングの装飾を成功させるポイント

・ナイトにはキャンドル、電球、スポットライト……

照明を生かした温かい装飾が◎

・装飾をオーダーするときに意識したいポイントは3つ

 

①過ごしたい雰囲気で会場を選ぶ

②色とボリュームを伝えて花材はプロに任せる

③メリハリの付けどころは“カメラ目線”と“ゲスト目線”で

自然の暗さを生かし、温かい光の装飾で会場を幻想的に彩るのが大人のナイトウエディングの流儀。装飾=お花に捉われず、キャンドルやライトなど温かい光のアイテムを効果的に利用してフォトジェニックな空間を演出して!

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