【ナイトウェディング2016】第9回コーディネートや試着にも気を抜かない!ナイトウェディングにぴったりの衣裳を選ぶには
オリジナリティを詰め込んで作れるナイトウェディング。そんなパーティーでおすすめのドレスって?自分のベストな一着を見つけるポイントが知りたい! オートクチュールで挙式・披露宴を手がけるトッププランナーで、ドレスショップ「ミラー ミラー」のプロデューサーも務める、野上ゆう子さんに聞きました。
連載2018.7.30 更新2016.6.6 公開
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ゲストとふれあいやすく、照明の活きるドレスが人気
バックデザインが目を引くエレガントなドレス(テンパリー・ロンドン/セル\\486,000円)
野上さん曰く、ガーデンやレストランなどでのナイトウェディングでは、ナチュラルな細身のドレスが人気。
「高砂がなく、ゲストと距離の近いケースが多いため、あまり華美すぎないドレスが選ばれる傾向にあります。裾を軽々と持って歩けたり、ふんわりと自然に落ちるAラインなどは特に好評。花嫁が動き回りやすく、ゲストと楽しく時間を過ごせます。
ホテルウェディングなどの場合は、照明効果をふんだんに活用するのがポイント。光によって透け感が変わる生地やきらきらと輝くビジュー、凝ったバックデザインを取り入れたドレスなら、シルエットはナチュラルでも、立派に主役のオーラを放ちます。
“光の反射”を想定して生地や飾りを選ぶことで、ぐっと華やかに仕上がるのです。
また、和装はどうしても重厚感が出てしまうので、会場のほうを“和”の雰囲気に寄せるといいですね。幻想的なキャンドルや枝物の装花を取り入れるなど、カジュアルすぎない空間作りを心がけてみてください。
刺繍や絞りの凝った和服はライトアップでよく映えるので、ナイトウェディングにはもってこいですよ」(野上さん)
男性のドレスアップはどうする?
メンズはシャツやタイ、チーフといった小物で遊ぶ楽しみも(ミラー ミラー/ジャケット+パンツはレンタル\\75,600円 ※タイ\\9,720円、シャツ\\18,144円、チーフ\\6,372円、カフス\\9,180円 すべてセル商品)
つい後回しにしてしまうことも少なくない新郎の衣裳。
新婦のドレスがピンクだから、新郎はピンクのチーフにベスト……なんて安易に組み合わせるのはおすすめしません。女性のおしゃれを作るのは、隣でエスコートをしているおしゃれな男性なのです。
「定番の3点セットを使わなくても、ジャケットやシャツを変えたり、遊び心のあるタイをプラスしたり、組み合わせは無限大。会場や季節に合わせて、あえてシワがよる麻の上着や、ハーフパンツなどをチョイスするのも素敵です」(野上さん)
ベストな一着を選ぶには
印象的なシルエットで、これまで見たことのない花嫁に(マルケーザ/レンタル\\529,200円)
理想のドレスと出会うにはまず、イメージが大切。雑誌やSNSから自分が好きな雰囲気の写真をたくさん集めて、ショップに持って行きましょう。
相談をするときには、会場の写真も忘れずに。一生に一度のことなので、恥ずかしがらずに希望をすべて伝えることが大切です。
また、提携店のラインナップに縛られすぎないのもポイント。とことん気に入った一着を見つけるには、お店の枠を越えて探すのだってアリです。契約時に交渉すれば持ち込み料を割り引いてくれる会場や、持ち込み分の料金を負担してくれるドレスショップもあるため、あきらめずに相談してみましょう。
「衣裳選びのときにぜひ試着してみてほしいのは、インポートのドレスです。国内のブランドにはさほど差がありませんが、ドレス文化が発達した海外の衣裳は、パターンやシルエット、カッティングがさまざまに違います。
チュールの固さやビジューの縫い付け方といった細かな部分にも、ブランドの個性が詰まっているので、いろいろ着比べてみるとよいでしょう。そのなかで、自分の身体にぴったりフィットする一着を見つけられるかもしれません。
また、リーズナブルなドレスばかりではなく、高価なラインの試着もおすすめ。背伸びしてピンヒールを履いてみるような気持ちで、上質なドレスの感覚を試してみていただければと思います」(野上さん)
実際にレンタル・購入できるかはともかく、よいドレスのクオリティを一度感じておくことで、あとのドレス選びが変わってくるのだとか。一生に一度の結婚式。せっかくの機会なので、気になるドレスはすべて試してみたいところです。
ドレスくらいは自分本位で選んでもOK
すべてのコンテンツを、好きなように組み立てていけるのがナイトウェディングの良さ。
だからこそ、衣裳を選ぶときにも会場との相性などの統一感を気にしてしまいがちですが、ドレスくらいは自分本位に決めてもいいのではないでしょうか。
「もちろんパーティーのコンセプトから会場、衣裳と落とし込んでいければ理想的ですが、それはなかなか難しいこと。
であれば、まずは素直に自分の好きなドレスを選んでみてはいかがでしょうか。
新婦の好みで統一できていれば、もともとのコンセプトと大きくずれることはほとんどありません。それに、トータルコーディネートこそ、プランナーの腕の見せどころ。
最終的に選んだ衣装をなじませて、いかようにも統一感のあるパーティーを作ります」(野上さん)
パーティーのクオリティにこだわるあまり、ドレスがなかなか決められなくなっては本末転倒。プロのプランナーにうまく助けを借りながら、パーティー全体をまとめていくとよさそうです。
※ドレスはすべて税込価格を表記しており、2016年3月初旬現在のもの
MIRROR MIRROR クリエイティブプロデューサー兼バイヤー 野上 ゆう子
2004年、ウェディング業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズへ(以下T&G)入社。
ウェディングプランナーとしてヒルサイドクラブ迎賓館八王子に配属され、入社3年目にしてチーフウェディングプランナーとなり活躍。
500名以上在籍するウェディングプランナーの中から、これまで10名にしか与えられていない“ファーストウェディングプランナー”という称号を受けたT&Gを代表するウェディングプランナー。
「アーフェリーク白金」に異動してからも3年間、チーフウェディングプランナーとして活躍後、Haute couture Design(オートクチュールデザイン)のメンバーとして選抜される。
俳優 石田純一氏・プロゴルファー東尾理子氏やモデル 田丸麻紀氏、世界的なロックバンドKISSのジーン・シモンズ氏、タレント安田美沙子氏のウェディングを含む数多くの著名人ウェディングを担当。
女性誌やテレビ取材、学生への講演など多方面で活躍している。
現在はドレスショップ「MIRROR MIRROR(ミラー ミラー)」のクリエイティブプロデューサー兼バイヤーも務める。自身も2013年に結婚し、山梨県‐美術館でのウェディングを実施。
Haute couture Design(オートクチュールデザイン)
http://hautecouturedesign.wedding/
ドレスショップ「MIRROR MIRROR」
http://www.mirrormirror.jp/
ハリウッドセレブに人気のテンパリー・ロンドンやマルケーザ、日本初上陸のオースティン・スカーレットなど洗練されたインポートドレスを多数揃えたドレスショップ。
ファッション感度の高い女性にもドレスを選んでいただけるよう、世界中から選りすぐりのドレスを揃えています。いわゆる“ウェディングドレス”のイメージにとどまらない、新たな発見のあるラインナップが魅力。
また、ドレス提案だけにとどまらず、花嫁を最大限に輝かせるトータルビューティもプロデュース。ファッション業界で活躍するヘアメイクアップアーティストのサービス提供や、ジョンマスターオーガニック、パーソナルトレーナーとコラボレートしたMMメソッドも話題。