タキシードが似合わない花婿必見!結婚式では紋付袴、特に黒紋付きが断然おすすめな理由
男性の和の婚礼衣装である紋付羽織袴。男性の“頼もしさ”や“凛々しさ”を引きたてる力を持った衣装です。 ここでは、なかなかわからない紋服の決まりや衣装に込められた意味合いを紹介していきます。
衣装(和装)2020.6.17 更新2015.11.28 公開
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結婚式に紋付袴がおすすめなワケって?
最近は、「親孝行として親御様や祖父母に和装姿を見せてあげたい」「日本に生まれたからには和装をしたい」
「花嫁和装は結婚の時にしか着れないから、あとあと後悔したくない」という理由から、和装を選ぶ新郎新婦が増えてきました。
また、新郎が紋付を絶対着たいと希望する場合もあります。
実際、多くの日本人男性の体格はタキシードよりも紋付が似合うのは事実です。
タキシードに抵抗があると悩む新郎様に、紋付をお召しいただくと、とてもお似合いでしっくりくるということが経験上何度もありました。
男性は成人式か結婚式以外で和装をすることはほとんどなく、似合うのにとてももったいないと思います。
結婚という大きな節目で一度日本男児の和装を披露は本当におすすめです!
紋付袴っていったいなんだっけ?
現代の男性の第一礼服は、紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)と呼ばれる着物になります。
結婚式をはじめ、結納や葬儀、式典などの冠婚葬祭の場面に着用します。「紋付」や「紋服」と、省略して呼ばれることもあります。
元は江戸時代に武家社会で略礼装として用いられていたものが、段々庶民男子の最礼装として着用されるようになったのだそうです。
明治時代の太政官令で礼装を定めた際、「五つ紋の黒紋付羽織袴」を採用したことから、正装として広まったとされています。女性が結婚式に白を選ぶように、男性は黒を選ぶのが主流となっています。男性の黒には、「何色にも染まらない」という意味が込められているのだそうです。
一家の大黒柱となる男性の“強い決意”を象徴しているようにも思えます。
黒紋付(黒五つ紋付き羽織袴)のススメ
現代の男性の第一礼服は、紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)と呼ばれる着物になります。結婚式をはじめ、結納や葬儀、式典などの冠婚葬祭の場面に着用します。「紋付」や「紋服」と、省略して呼ばれることもあります。
新郎はウエディングのメインなので、その衣装は正礼装があるべき姿。和装の場合、男性の正礼装を「黒五つ紋付き羽織袴」といい、これが呼びやすく短縮されて「紋付袴」と言うようになりましたが、指すものは同じです。「黒五つ紋付き羽織袴」とは、
- 羽織は黒の無地の羽二重
- 背中心、両胸、両外袖の5ケ所に染め抜き紋
- 長着は羽織と同素材、白羽二重の付け比翼仕立て(同箇所に染め抜き五つ紋)
- 袴は縞織りの仙台平
- 小物はすべて白一色
これが「黒五つ紋付き羽織袴」です。よくある婚礼衣装のイメージそのままだと思います。
また、紋は本来自分の家の家紋をつけますが、レンタル衣装では、一般的に多い紋がついています。家紋がわかれば、その紋を張り付けることもできます。
新婦が正礼装である白無垢(しろむく)・色打ち掛け・黒引き振り袖・大振り袖の場合には新郎はこの黒五つ紋付き羽織袴を着ましょう。
紋付袴はレンタルでも取扱があります。まずはネットで相場をチェックしてみましょう。
➡レンタルできる紋付袴を見てみる
色紋付き袴(いろもんつきはかま)
色紋付き袴は新郎の和装では「略礼装」であり、どちらかというと披露宴のお色直しや披露パーティ、2次会など
カジュアルな場所で着るものです。そのため新婦の衣装が上記で挙げた白無垢などフォーマルな衣装であるときは格が異なりますので「色紋付き袴(いろもんつきはかま)」は着てはいけません。
紋付袴の種類や小物
黒紋服、色紋服共に無地の羽二重で、白羽二重の付け比翼仕立てです。羽織、長着共に背中心、両胸、両外袖の五カ所に染め抜きの日向紋が入ります。小物は半襟から足袋、扇子、羽織紐、鼻緒まで全て白一色になります。
正式な装いについて少し詳しく書いておきたいと思います。
- 羽織と長付(紋付)
黒羽二重の五つ紋が正式。染め抜きの紋が正式で、縫紋は略式となります。
羽織紐は最礼装では、白の平打ちとなっています。
- 袴
黒地か茶色の仙台平(または博多平)の荒い縞地の絹織物を用います。無地だと略式とみなされるようです。
ただし、色は好みで良いとされています。馬乗袴・行灯袴ともに可能とされており、結び方は一文字か十文字にします。
- 帯
角帯を用います。
- 履物
草履は畳表で白鼻緒のものが正式とされています。
- 扇子
手には白い末広(扇子)を持ちます。
上記のような正式な礼装をするのが和装の結婚式では一般的です。
最近は、新郎も和装のバリエーションを楽しめるようになってきています。
黒の羽織だけでなく、白・グレー・藤色・グラデーションのかかった色使いのものまで選択肢が増えてきています。花嫁衣装とのバランスを考慮すれば、このような色紋付も選べるのです。
■品のある着こなし
着物は羽織って着るものなので、丈は多少長くても短くても気になりませんが、袴は寸法が長すぎるとだらしなく見えますし、短いと品がなく見えます。試着をして、袴の丈は必ず自分に合ったものを選ぶようにしましょう。また、足元は意外にみられるもの。足に合っていない足袋だと足元がすっきりと見えないものです。自分のサイズにあった足袋を購入し、一度水に通しておくと、足になじんで、足元がすっきりと見えます。
■紋付袴を切るときは姿勢に気をつけて
着物は、洋服のように肩パッドが入っているわけではありませんので、姿勢の良し悪しで印象が変わります。立っているときも、座っているときも、下腹部に力を入れ、背筋をのばし、胸をしっかりと張ることで、凛々しさが伝わります。
結婚式に紋付袴で思い出を残しませんか?
新婦が和装の場合は、普段よりも歩幅が狭くなります。かつらを被ったり綿帽子をつけていると、ゆっくりとしか動けないものです。結婚式では「二人でひとつ」ですから、つねに新婦を気遣い、歩調を合わせましょう。紋付で素敵な日本男児になってくださいね!!