≪結婚式の見積もりの見方≫相場もチェックして賢く節約しよう♡
結婚式場探しをはじめたプレ花嫁の皆さま♡今回は、元プランナーの筆者から『見積もりの見方』をご紹介したいと思います*決してお安くはない結婚式の費用です。どんな項目があって、いくら位が相場なのか。それにナゼ「結婚式の見積もりは上がる」なんて言われているのか……。結婚式見積もりのカラクリについて詳しく解説します!
式場を探す2021.2.26 更新2021.2.26 公開
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目次
≪結婚式の見積もりと相場≫見学へいくとこんな内容でもらいます*
初めての結婚式場探し。わからないことがたくさんありますよね。とくに大切な結婚式の費用のことは、多くの新郎新婦さまが気にかけていることだと思います。
結婚式場見学へ行くとこんな見積もりがもらえます
まずは式場見学へ行ったときにもらう見積もりのイメージを見てみましょう。
※クリックで拡大できます。
初めて結婚式場へ行ってもらう見積もりは、概算です。おおよその人数や最低限のアイテムが入れられています。
今回は60名のゲストを招待すると想定し見積もりサンプルを作成してみました。必要最低限のアイテムを入れると、おおよそですが合計金額は約250万円強に。
例えば
- 「まだ親族だけの結婚式か、友だちや会社の人を呼んで盛大にするか迷ってる」
- 「夏と秋、どちらで結婚式をするのかまだ決めかねてる」
なんて場合は2パターンだしてもらうこともできます◎
実際の結婚式の費用相場
では、今度は実際に先輩カップルが支払った結婚式費用の相場を見てみましょう。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020では『挙式・披露宴の総額』に関するアンケートを実施しています。
その結果、ゲスト平均65.1人に対し
という結果に。
先ほどご紹介したサンプル見積もりと同じくらいの人数なのに、費用は100万円も違っています。その理由はなぜなのでしょう……。
結婚式の見積もりは上がりがち……
結婚式の見積もりのお話で、とくに知っておいてほしいポイントは「これから見積もりは上がる!」と断言しても過言ではないということです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020では、「(最初の)見積もりと支払い金額の差額」についてアンケートを実施しています。
その結果がこちら!
「見積もり金額より上がった」79.3%
「変わらなかった」11.7%
「見積もり金額より下がった」7.7%
8割近いカップルが「最初の見積もりから上がった」と答えています。
しかも注目は、その上がった金額。
なんと平均100万円以上も見積もりがアップしているそう!では、なぜ結婚式の見積もりは100万円以上もアップしてしまうのか……。
それは大きく分けて2つの理由があります。
理由①最初の見積もりは最小限のアイテムだけ
まず一つ目の理由は最初の見積もり、つまり会場見学へ行って初めてもらう見積もりは、結婚式を挙げるにあたり必要最小限のものしか含まれていないからです。
「これで結婚式はできますよ」と説明を受ける場合もあるかもしれませんが、実際のところは「これで結婚式は“できなくはない”ですよ」という内容。
結婚式には欠かすことのできないアイテムが、最低ランクの価格で見積もられています。
とはいえ、式場側も悪意があって最低限のものを入れているのではありません。
式場見学をしている段階では新郎新婦さまをはじめ式場側も、今後おふたりにとって何が本当に必要になるのかが分からない状態です。そのため必要最低限の見積もりとなってしまいます。
ポイント式場見学へ行く前には、あらかじめ見積もりに入れて欲しい項目をおおよそ相談しておくと◎例えば
- 「料理はこだわりたいから、せめてその式場の平均くらいの金額で見積もってもらおう!」
- 「お色直しはしたい♡衣裳はウェディングドレスとカラードレスの見積もりでお願いしよう」
- 「写真は一生の思い出!スナップアルバムは見積もりに入れたい!」
などなど。まだ決まっていないことが多いこの時期は、なるべく「結婚式でこんなことにこだわりたい・やってみたい」というものをイメージしてみて◎
それを最初の見積もりに入れるだけでも、「こんなに見積もりが上がっちゃった」なんてことを抑えることができます♪
理由②金銭感覚が麻痺してしまう……
最初の見積もりからアップしてしまう大きな原因2つ目は、金銭感覚の麻痺です。
結婚式のアイテムといえば、それぞれ多くても数万円単位。
そのため「5,000円追加」「予算より10,000円アップしちゃった」が、「そのくらいならOK♪」な気分になってしまうのです。
しかしその積み重ねが後になって、大きな見積もり金額アップに繋がってしまいます。
結婚式の見積もりを上げない方法を知りたい♡
では結婚式の見積もりアップを防ぐためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
ポイントは
- 見積もりをこまめにもらうor自作する
- 見積もりが上がりやすいアイテムを知っておく
- 見積もりの見方を熟知する
です。詳しくご紹介しましょう!
中見出し見積もりをこまめにもらうor自作する
金銭感覚の麻痺を防ぐためには、現状の見積もりを常に把握しておく必要があります。
結婚式の見積もりといえば、平均3回程度式場から提示されます。
これは、式場を契約するときの見積もり。この段階では前述の通り、結婚式に必要なものが、最低限だけ入っている状態。
結婚式は平均4~5回程度打ち合わせが行われます。そのうち、2回目もしくは3回目の打ち合わせのあとで途中経過の見積もりがもらえます。これは、途中経過の見積もりを把握するだけではなく、式場によってはこの段階で『中間金』として費用のおよそ半分くらいを支払う規定を設けている式場もあるからです。その中間金のために見積もりが作成される場合も。
最終支払い前の見積もりです。結婚式の2週間前位に作成されます。アイテムや人数も確定し最終支払いのために作成されるもの。これ以降は、キャンセルや変更ができない場合が多いです。
ただし、この回数では次の見積もりをもらうときに「こんなに上がってたんだ!」なんてこともよくある話。
とくに1回目から2回目の見積もりは大きく上がってしまいがちです。最初の見積もりに含まれていないアイテムがどんどん追加になりますからね。衣裳や装花のランクアップ、それにスナップアルバムなど。
金銭感覚を麻痺させず、予算を意識しながらアイテムを選ぶためには、見積もりをこまめにチェックしましょう。
式場側に打ち合わせの度に見積もり作成をお願いできれば良いのですが、都度の見積もり作成に対応していない式場も少なくありません。
その場合は、自作で見積作成を!こちらの記事では見積もりシミュレーションを使って予算管理する方法をご紹介しています。
中見出し見積もりを上げやすいアイテムを知っておく*
事前に『見積もりが上がりやすいアイテム』を知っておくことも、結婚式の見積もりアップを防ぐコツです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020では、先輩カップルに「見積もりより上がった理由」もアンケートが取られていました。その結果がこちら!
1位 『料理』
2位 『衣裳』
3位 『写真・ビデオ』
4位 『装花など会場装飾』
5位 『飲み物』
6位 『引出物』
7位 『演出』
おもてなしの要でもある『料理』は多くのカップルが「見積もりが上がった」と答えているようです。
とはいえ、それぞれのアイテムには節約方法もあります。
限られた結婚式費用です。何にいくら使うのかは慎重に考えたいところですね。
見積もりの見方を熟知する
見積もりの見方を熟知するのも、予算をしっかり管理し金額の大幅アップを抑えるコツです。
結婚式の見積もりに掲載されている項目は、大きく分けて4つのジャンルに分けられます。
見積もりの4つのジャンル
- ランクアップしがちな項目
- 後で追加になりがちな項目
- ゲストの人数で増減される項目
- 今後変わらないであろう項目
それぞれの特徴を詳しくご紹介しましょう*
ランクアップしがちな項目
どれも最初の見積もりでは最低限の価格しか含まれておらず、あとになってランクアップしがちな項目です。
いずれも少しずつのランクアップだったとしても、合計すると数十万円のアップになる可能性のもの。何を重視するのか優先順位を決めておくと◎
また料理や引出物・引菓子については、新郎新婦さまだけではなくご両親の意見も大きく影響を受けがち。
おふたりだけで予算を決めるのではなく、ご両親の意見も参考にしながら最終的には予算を決めるようにしましょう。
あとで追加になりがちな項目
上記の項目は、最初の見積もりでは含まれていないものばかり。なのに高いものだと1つ20万円以上になるものも。
仮に上記の項目を全て追加した場合、ざっと60~80万円ほど、もしくはそれ以上追加になる可能性もあります。
見積もりの大幅アップの原因にもなるため、気になる項目は最初から予算を取っておくほうが◎
ゲストの人数で増減される項目
料理と飲み物はとくにランクアップしがちで、ゲストの人数が増えるとさらに費用が上がります。また料理や飲み物がアップするとサービス料も追加になります。
結婚式の予算の見通しを立てておくためにも、早めに人数は確定したいですね。結婚式の1か月前にはゲストから返信ハガキが返ってきます。そのころになるとおおよその人数は把握できるかも。
今後変わらないであろう項目
上記の項目は金額が固定になっている上、人数にも左右されません。今後の見積もりに大きな変動はないでしょう。
ただし挙式料については、キリスト教式の場合『日本人牧師or外国人牧師』など、牧師さんによっても金額が変わる可能性があります。最初の段階で挙式料には何が含まれているのか確認しておくと◎
結婚式の見積もりを下げたい!そんなときには
結婚式の見積もりは、式場側から提示された内容で確定しているわけではありません。
結婚式が安くなる時期を知ろう
結婚式は「いつ挙げるか」で金額が変わります!これ実は、結婚式費用の中で最も大きな節約術です。
結婚式は通年同じ金額ではなく、季節やお日柄、それに結婚式までの期間によっても金額が大きく変わる場合も。
結婚式が安くなる時期を知って、最初のうちから見積もりを下げるきっかけを見つけてみましょう。
値引き交渉にトライ!
また見積もりを少しでも下げるためには、値引き交渉にトライするという方法も◎値引き交渉のチャンスは、結婚式を正式に申込する前のみ。
申し込みをした後は「この見積もりで合意をした」ということになり、値引き交渉することはできません。
とはいえ、結婚式はプランナーさんとの信頼関係が絶対です。申し込みをする前にあまり強引に交渉をしてしまうと、信頼関係が築きにくくなります。
ポイントは、3つです。
- タイミング
- 譲歩
- 相見積もり
タイミング
値引き交渉をするなら、おすすめのタイミングはブライダルフェア。そもそもブライダルフェアで結婚式の申し込みをすると
- お色直しドレス1点プレゼント
- 料理1ランクアッププレゼント
- 演出代5万円分プレゼント
など、さまざまな特典が付いているのでお得です。
さらに、ブライダルフェアでは「今日中に○件の成約をもらいたい」と目標を設定している式場も。そのため目標成約件数に向けて「あと10万円の値引きで申し込んでもらえるなら」と通常の見学会より太っ腹な値引き対応をしてくれる可能性もあります。
譲歩
「予算を重視したいから安くして!」と一方的な値段交渉ではなく、新郎新婦さまの方も、何らかの譲歩をしてもらえるとさらに値引き交渉成立のきっかけに。
例えば、前述の通り結婚式の時期を
- 「5月の希望だったけど、6月にする」
※ジューンブライドといえども結婚式は5月より少なくなります。 - 「8か月後に結婚式を予定してたけど、6か月後にする」
※結婚式の時期が近いほど、お得になりやすいです!
『結婚式を挙げる時期』と『予算』を天秤にかけたとき、どの程度譲ることができるかも事前にふたりで相談しておくと、交渉もスムーズです。
相見積もり
他の式場と迷っていて、どうしても予算だけがネックで申し込みできない場合もありますよね。相見積もりをする場合は、他の式場の見積もりを提示した上で
- 「どうしてもここの式場で結婚式を挙げたいけれど、予算がネックになってしまっていて決められない……」
- 「予算に合わせると、ここではない式場になってしまう」
と『本命はここ』『予算さえクリアになったら申し込みできるのに』この2つをしっかり伝えることが大切です。
結婚式費用の値引きは、ある程度プランナー判断ででき、想定を超える金額の値引きは上司の判断にゆだねられる場合があります。
その際、プランナーさんが上司に「この新郎新婦さまは、値段だけがネックなんです……」と交渉してもらいやすいようにする必要があります。
そのため『問題は予算だけなんです』と要点を押さえて伝えておくことが値引き交渉成功への糸口になります◎
注目!結婚式の見積もりに入らない費用もある
結婚式の費用の話となると、見積もりに載っている費用ばかりに目が向きがちです。
ですが、注意したいのは結婚式の費用は式場側からもらう見積もり以外にもいろいろ必要になってくるということ。
とくにこの4つは結婚式の見積もり以外に必要になりがちな費用です。
- お車代
- お礼
- 心付け
- ブライダルエステ
- DIYアイテム
結婚式費用の予算を考えるときに、見落としがないようにしましょう。
お車代
『お車代』とは、ゲストにお渡しする“交通費や宿泊費”また“乾杯や主賓挨拶をしてくれたお礼”と2つの意味があります。
交通費や宿泊費の『お車代』
交通費としてお車代をお渡しする目安は、新幹線や飛行機で来てくださるゲストです。
そこで注意しておきたいのが、お車代をどこまで負担するのか。
- 片道だけ
- 往復すべて
- 往復+宿泊代も
など、お車代の負担の目安に相場はありません。
とくにご親族間では、これまでの慣例があります。お車代の負担割合を決めるときには、ご両親に相談すると良いでしょう◎
主賓挨拶・乾杯のお礼の『お車代』
『お車代』といっても、主賓挨拶や乾杯の『お礼』という意味のお車代もあります。
このお車代は目上の方に、お忙しい中結婚式にわざわざお越しくださったお礼に“交通費はこちらで持ちます”という意味でお渡しするもの。
主賓挨拶や乾杯の発声をしてくださったゲストへのお車代の相場は1万円です。
お礼
結婚式をサポートしてくださったゲストの皆さまへお礼も忘れないようにしましょう*
お礼を渡す対象のゲストと相場は以下の通りです。
役割 | お礼相場 |
受付・スピーチ・余興 | 3,000~5,000円 |
挙式をお手伝いしてくれたお子さま | 1,000~3,000円 |
二次会の幹事や司会者など | 10,000~30,000円 |
ただしお友だちの場合は「お礼にお金を渡してしまうと、逆に気を遣わせてしまうかも」ということもありますよね。
そんな時には、上記相場相当のプレゼントを贈るという方法もあります◎
心付け
『心付け』とは、結婚式に関わってくださったスタッフの方にお渡しする少額のお礼のことです。必ず渡さなきゃいけないものではありませんが、お礼の気持ちを込めてお渡しする新郎新婦さまも。
相場は3,000~10,000円。ただし一切の心付けを辞退している式場もあります。その場合は、相場相当のプレゼントを渡すこともあります♡
ブライダルエステ
花嫁さまの9割が受けているブライダルエステ♡
式場提携のエステサロンの場合は、結婚式の見積もりに入っています。けれど式場定形外のサロンの場合は、支払いが別になるため予算を把握しておく必要がありますね。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020によると、ブライダルエステの相場は9万円。とはいえ1万円以下から、20万円以上のコースを選ばれたプレ花嫁さまも!
プランによっては高額になるので、結婚式の予算の中に組み込むことを忘れないようにしましょう*
DIY
結婚式では招待状や席札などのペーパーアイテムや、プロフィールムービーなどさまざまなアイテムを手作りすることができます。式場で注文するよりも半額以下で済ますこともできるので、節約術のひとつです。
ですが、手作りは素材にこだわりすぎてしまうと、既製品よりも高額になってしまう場合も!あらかじめ手作りに掛ける予算を決めておきましょう。
見積もりをしっかり予習して納得の結婚式費用に♡
結婚式の見積もりは項目がたくさんあり、しかも追加するアイテムもたくさんあるため、後になってうんと費用がアップしがちです。
そのため見積もりの見方や、もらい方、それに節約のポイントなどをしっかり予習しながら、納得の結婚式費用にしてくださいね!
ご紹介した内容が、皆さまのこれからの結婚式準備に役立ちましたら幸いです♡