寒中見舞いで結婚報告をするときの時期や文例は?注意点も紹介*
寒中見舞いで結婚報告をするとき、どのような文章が良いのか、どんな時期に送ればいいのかなど、マナーに関して気になる人が多いのではないでしょうか。 そこで今回は文例の紹介や送る時期、その他の注意点について紹介します。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、マナーを守って寒中見舞いでの結婚報告をしてみてくださいね*
結婚挨拶2021.2.26 更新2021.2.26 公開
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目次
寒中見舞いで結婚報告したい!そもそも寒中見舞いとは?
寒中見舞いで結婚報告をしようと思うけれど、実はどのような意味を持つのかよくわからないと感じる人もいるのでは?
そこでまずは寒中見舞いの意味を確認していきましょう♩
寒中見舞いは古くからの日本の習慣です。「寒中」は「小寒」から「大寒」までの時期を指しており、その期間は1月5日頃から1月20日頃とされています。
寒中見舞いはこの寒さが厳しい1〜2月の時期に、相手の健康を想って送るものとされています。
寒中見舞いで結婚報告をするパターン2つ
寒中見舞いで結婚報告をするパターンは2つあります。それぞれ確認していきましょう。
自分や報告する相手が喪中の場合
自分や結婚報告をしたい相手が喪中の場合に、寒中見舞いが利用されることが多いです。喪中ハガキで結婚報告を行うことはマナー違反とされているため、寒中見舞いで結婚報告を行います。
年賀状が間に合わなかったとき
年賀状は一般的には松の内(正月飾りを飾る期間)である1月1〜7日までとされていますが、思いがけない相手から年賀状が来たなどの理由で、相手に年賀状の返事を出すのがこの期間を過ぎそうな場合は、寒中見舞いで結婚報告する場合があります。
寒中見舞いで結婚報告するときの構成&例文集
寒中見舞いで結婚報告するときの一般的な構成は以下の通りです。
- 季節の挨拶
- 時候の挨拶
- 自分の近況報告
- 先方の安否を気遣う締めの言葉
- 日付け
- 自分の氏名・住所・電話番号など(メールアドレス)
それではこの流れに沿って、寒中見舞いで結婚報告するときの文例を紹介します。ぜひ役立ててみてくださいね*
季節の挨拶
まず最初に季節の挨拶を行います。
- 寒中お見舞い申し上げます
- 寒中お伺い申し上げます
こちらは上記のように決まった型があるため、どちらかを入れると良いでしょう。もし相手が目上の人の場合は、「お伺い申し上げます」の方がきちんとした印象を持ってもらいやすくおすすめです。
時候の挨拶&近況を訪ねる言葉
時候の挨拶では、その季節について触れる文章と、相手の近況を訪ねる言葉を入れます。いくつか例を紹介します。
- 寒さの厳しい日が続いていますが 皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
- 厳しい寒さが続いておりますが お変わりなくお過ごしでしょうか
- 寒さ厳しい折 いかがお過ごしでしょうか 季節柄くれぐれもご自愛ください
- 松の内の賑わいも過ぎ 寒さが一段と身にしむ毎日でございますが お元気でお過ごしでしょうか
- 本格的な寒波の到来で 厳しい寒さが続く毎日ですね 皆さまにおかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか
「松の内」という言葉は世代によってはピンと来ない人もいるため、世代によって文章を参考にしつつ、臨機応変に書くのが良いでしょう*
自分の近況報告
近況報告で、結婚をしたことを伝えます。さらに、そこにプラスして今後の相手との付き合いを希望する文言や、感謝の言葉なども場合によって入れる場合があります。いくつか文例を紹介します。
- 私事ですが このたび○月○日に結婚いたしました これからは2人で協力して 温かい家庭を築いていきたいと思います 今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします
- 私たちは昨年○月○日に入籍し、下記住所にて新しい生活をスタートしました 未熟な2人ですが今後ともご指導のほど どうぞよろしくお願い申し上げます
- 私たちは昨年○月○日に結婚し、新しい生活を始めております お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
- このたび○月○日に入籍いたしました これからは2人で助け合い、笑顔の絶えない明るい家庭を築きたいと思います
ポイントとしては、ただ報告をするだけではなく、「お立ち寄りください」と相手を招く気持ちを伝えたり、「笑顔の絶えない明るい家庭を築きたい」と、2人の明るい未来を示唆したりする言葉を添えることです*
受け取った相手は、これからも2人のことを応援しよう!ときっと思ってくれますよ♩
先方の安否を気遣う締めの言葉
最後に、先方の健康や安否を気遣う言葉で締めます。いくつか文例を紹介します。
- 寒い日が続きますので 風邪など召されぬようにご自愛ください
- もうすぐ春の足音も聞こえてきましょう お体を大切にお過ごしください
- しばらくは厳しい寒さが続くことと存じます どうぞお体を大切になさってください
- 皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます
上の文例を参考にしつつ、自分たちらしい相手を気遣う言葉を入れると、より相手に想いも伝わりやすくなるでしょう。
日付け&名前・住所など
日付けは、差出をした日を書きます。○年○月と書き、日にちまで書く必要はありません。住所と名前は連名でも個人でも、寒中見舞いの場合はどちらでもOKです。
電話番号やメールアドレスを載せるかなどは、特に決まりはないため、必要に応じて書くと良いでしょう。
寒中見舞いで結婚報告するときの期間はいつ?
寒中見舞いで結婚報告をする場合、期間は以下の時期に送るようにしましょう!
まず、寒中見舞いの定義として、「寒さが厳しい時期に」というものがあります。そのことから、松の内(一般的に年賀状を送る期間)が終わってから立春までの間に寒中見舞いを送るのがベストとされています。
また、立春は年によって日が変わる場合もあるため、確認するようにしましょう!
時期によっては余寒見舞いでの結婚報告も◎
もし立春を過ぎてしまう場合は、「余寒見舞い」を送るようにしましょう。余寒見舞いは、ニュアンスとしては「寒さが余る時期」という意味を持ちます。暦上では立春を過ぎているので「春」なのですが、まだ2月は寒さが残る時期でもあるため、余寒見舞いで結婚報告を行うのが一般的*
また、住む場所によっては3月でも寒い場合もあるため、3月の頭頃まではOKという考えもありますが、受け取る人の感じ方によっては春に余寒見舞い?と思われてしまう場合も。
余寒見舞いを送る場合は、できるだけ2月中に届くようにするのが良いでしょう*
寒中見舞いで結婚報告するときの注意点
寒中見舞いで結婚報告をするときの注意点を紹介します。どれも大切なポイントになりますので、マナー違反にならないように、ぜひ参考にしてみてください。
句読点の使用をしない
寒中見舞いだけに限らず、お祝いのハガキや季節の挨拶状の場合は、「お祝い事に終止符を打つ」という意味合いから、「、」・「。」などの句読点は使用しないのがマナー。文章が続いて読みにくいと感じる場合は、代わりに空白を1つ入れましょう。
頭語・結語を使わない
寒中見舞いで結婚報告をする場合、「拝啓」や「敬具」などの頭語、結語は使わないとされています。率直な相手への気持ちを言葉にすればこれらの頭語や結語を使用しなくても問題ありません。
忌み言葉は入れない
寒中見舞いで結婚の報告をする場合、忌み言葉は避けるのがマナー*忌み言葉とは、「絶える」・「亡くす」・「別れる」・「去る」などがあり、縁起が悪いとされています。
また、再婚を連想させてしまう「再び」・「重ねて」・「たびたび」などの使用も適していません。
年賀状は使わない
寒中見舞いを出す時期は、年賀状の時期と被るため、中には「年賀状で出してもいいのでは?」と思う人もいるかも。しかし、寒中見舞いを年賀状で出すのはマナー違反とされています。送る場合は「郵政はがき」・「私製はがき」を利用しましょう。
また、郵政はがきの場合、切手の絵柄は「山桜」・「胡蝶蘭」・「ヤマユリ」・「タンチョウ」があります。どれを使用してもOKですが、迷ったときは胡蝶蘭を選ぶのが一番無難と言えるでしょう。
私製ハガキのデザインも特に決まりはありませんが、冬らしい絵柄や季節の花などが入ったハガキがおすすめ◎
特に相手が喪中の場合はシンプルな絵柄にし、あまりポップなデザインは避けるのがベストです。
写真は相手の状況に応じて決める
寒中見舞いで結婚報告をする場合、写真を入れるかどうかは相手の状況を見て考えましょう。
自分や相手が喪中の場合は写真を入れず、簡潔に結婚報告を行います。特に相手が喪中の場合は悲しみがまだ癒えてない場合もあるため、おめでたい雰囲気の寒中見舞いを出さないように注意することが必要です。
反対に自分も相手も喪中でない場合は写真を入れても大丈夫です。写真は結婚式や新婚旅行など、2人の好きなものを選ぶと良いでしょう。
2人の幸せそうな雰囲気が伝わる写真を選ぶと、もらった相手も嬉しい気持ちになりますよ♩
寒中見舞いで結婚報告をするときはマナーを大切にしよう♡
寒中見舞いで結婚報告をする場合、文例やマナーについて確認する必要があるため、硬い印象を感じるかもしれません。そんな場合は、あくまで文例は参考程度に考え、2人らしい文言を入れるなど工夫してみるのもおすすめ*
また、ハガキのデザインにこだわってみるなどもオリジナル感が演出できます。ぜひ、2人らしい結婚報告をしてみてくださいね。