結婚式の引き出物に「のし」は必要?書き方・かけ方のマナーをチェック♪
結婚式の引き出物にかける「のし」のマナーをご紹介♡ のしをかける意味や、のし紙の選び方、書き方、かけ方など、基本的なマナーを押さえましょう♪
引き出物2020.10.29 更新2020.10.29 公開
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目次
引き出物の「のし」の疑問にお答えします♪
結婚式に来てくれたゲストに、ご祝儀のお返しとして贈る「引き出物」。
節約やこだわりの品があるなどの理由で、自分たちで選んだ品を持ち込みにするカップルも多いでしょう。
引き出物の品を自分たちで用意する場合やネットで外注する場合に知っておきたいのが「のし」のマナーです。
- 引き出物に「のし」ってなぜ必要なの?
- どんなのし紙を選ぶのが正解?
- のし紙の表書きは何をどう書けばいいの?
- のし紙と包装紙、どっちを外側にするの?
など、気になる引き出物の「のし」に関する疑問にお答えします♡
結婚式の引き出物になぜ「のし」が必要?
引き出物に限らず、贈り物には「のし紙」をかけるのが基本的なマナーです。なぜ贈答品にのし紙をかけるのか、その由来や意味合いを知っておきましょう。
「のし」は慶事の贈り物に添えるもの
日本では古来、贈答品を“汚れ(けがれ)から守る”という意味を込めて白い和紙で包み、未開封の証として「水引(みずひき)」と呼ばれる和紙でできた紐をかけて贈るのが礼儀でした。
また、慶事の贈答品には「熨斗(のし)」と呼ばれるアワビを薄く押し伸ばして干したものを添えて贈る習慣もありました。
アワビは長寿をもたらす食べ物として、古くから神様へのお供え物として用いられてきたもの。これを縁起物として贈答品に添えるようになったとされています。
この習慣は次第に簡略化され、アワビに見立てた短冊状の黄色い紙を紅白の紙で包んだものが「のし」として用いられるようになっていったのです。
のし紙は「かけ紙」「水引」「のし」を合わせたもの!
現在でも贈答品には白いかけ紙をかけ、水引を結び、のしを添えるのが正式なマナーです。
ただし現在では、白いかけ紙に水引とのしが印刷された「のし紙」が普及し、のし紙のことを「のし」と呼ぶのが一般的になりました。
本来のし紙は正式な体裁を簡略化したものでしたが、現在ではのし紙を使ったからと言って失礼にあたるということはありません。
ちなみに弔事の贈り物にはのしをつけないので、水引だけが印刷されたかけ紙を使います。
引き出物にかける「のし紙」の選び方
のし紙にも種類があり、用途によって適切なものを選んでかけるのが大切です。
選ぶときに注目すべきは水引!
のし紙は慶事用なので紅白や赤金、金銀などの水引が印刷されていますが、お祝い事の内容によって本数や結び方が異なります。
結婚式の引き出物には「紅白10本結び切り」の水引を選ぶのがマナーです。
婚礼用は「10本結び」を選ぶ
水引の本数は、慶事には奇数、弔事には偶数が用いられます。
これは奇数を「陽の数」、偶数を「陰の数」とする中国古来の考え方が日本に伝わり、「陽」と「陰」という文字から「陽は縁起が良い」と考えられるようになったのが理由とされています。
慶事では5本または7本の水引が一般的ですが、婚礼関係には10本結びを使います。
この10本結びの水引は、「偶数(陰の数)」ではなく「5本(陽の数)を2束結んだもの」という考え方です。
結び方は「結び切り」
水引の結び方には「蝶結び」と「結び切り」があります。
蝶結びはほどいて結びなおせることから、何度あっても良いお祝い事に。
結び切りは固く結んでありほどけないことから、一度きりのお祝い事に使用します。
結婚は繰り返すべき祝い事ではないので、結び切りの水引を選びます。
結び切りと同様、引いてもほどけず固く結ばれる結び方である「あわじ結び」「輪結び」もOKです。
引き出物の「のし」表書きはどう書けばいい?
のし紙には、贈り物が誰から、どのような意味を込めて贈られたものなのかがわかるように、表書きをします。
表書きの書き方マナーを押さえておきましょう♪
毛筆または筆ペンで
表書きは筆ペンや毛筆で書くのが理想的です。
毛筆が苦手な場合はサインペンなど太字のペンを使うのも可。筆文字のフォントをプリンターで印字してもOKです♪
黒の太字で書くのがマナーなので、ボールペンなど細字のペン書きは避けましょう。
水引の上に名目、下に贈り主を書く
表書きは、水引の上中央に贈り物の名目、下中央に贈り主を書きます。
結婚式の引き出物の場合、名目は「寿」、贈り主は新郎新婦の姓を並べて書くのが一般的です。
並び順は「新郎が右、新婦が左」が基本。ただし婿養子の場合は逆に新婦を右、新郎を左に書きます。
引き出物は結婚式に出席してくれた方へ両家からのお祝いの品として贈るものなので、入籍済みでも旧姓で問題ありません。
こんな書き方もOK!
新郎の姓名と新婦の名を並べて書いても問題ありません。
入籍からある程度時間が経ってから結婚式をする場合など、こちらの書き方のほうがしっくりくる場合もあるでしょう。
引菓子には新郎新婦の名を並べて
引菓子には新郎新婦の名を並べて書くケースが多いです。
引菓子は新郎新婦からゲストとその家族へのお土産として渡すものという考え方から来ています。
メインの引き出物と引菓子であえて表書きを変えることで、どちらが引き出物でどちらが引菓子なのかわかりやすくするという意味合いも。
また、新郎側のゲストに新婦の名を、新婦側のゲストに新郎の名を知ってもらうことにも役立ちます。
ただし引菓子にはのしをかけなくてもマナー違反とはならず、最近は引菓子にはのしをかけないカップルも多いです。
引き出物の「のし」は内のし・外のしどちらがいい?
贈り物にのしをかけるかけ方には「内のし」と「外のし」の2つの方法があります。
内のしとは、贈り物の箱などにのしをかけた上から包装紙で包む方法。
外のしとは、贈り物を包装した上からのしをかける方法です。
この2種類の方法は、慶事・弔事などで使い分ける必要がないため、引き出物にはどちらの方法でのしをかけてもマナー違反にはなりません。
外のしには、手に取ってすぐに表書きが見えるわかりやすさがある一方で、運ぶ途中などにのしが汚れたり破れたりしやすいです。配送する場合は外のしが良いかもしれません。
内のしは包装を解くまで表書きが見えないですが、のしをかけた上でラッピングしてリボン掛けすることなどもできます♡
渡し方や中身、式の雰囲気なども考慮しつつ、どちらのかけ方にするかを選ぶことをおすすめします♪
のし以外も!引き出物にまつわるマナー&情報をチェック☆
結婚式の引き出物の準備には、のし以外にも「これってどうすれば・・・?」とわからないことが多いですよね。
そこで、引き出物に関するマナーや情報をチェックできるおすすめ記事をご紹介♡
- 引き出物の手配方法はどうする?
- 相手別の相場はどのぐらい?
- 先輩花嫁が選んだ人気の引き出物・引菓子は?
- 宅配の引き出物ってどう?
などの引き出物に関する気になる疑問は↓の記事でわかります♪
万全ののしマナーで喜ばれる引き出物を…♡
結婚式の引き出物に「のし」をかける意味や、のし紙の選び方、書き方、かけ方など、基本的なマナーをご紹介しました。
基本的なマナーがきちんとできていれば、親族をはじめゲストの皆様に「このふたりなら大丈夫」と安心してもらえそう♡
引き出物は結婚式に来てくれたゲストへお礼の気持ちを込めて贈るもの。品選びはもちろん、のしなどのマナーも間違いや失礼がないようにしたいですね。