婚約者とは?婚約が成立する条件や法的効力についても紹介
「好きな人と婚約したけど、結婚とは何か違うの?」と疑問に思っている人もいます。婚約の方法や結婚までの期間などは人によって異なりますが、結婚のような法的効力があるのかプロポーズは何をもって成立するのかなど曖昧なことが多いです。 今回は婚約が成立する条件や法的効力などの知識や、婚約から結婚までの流れなど気になる情報を紹介します。「婚約しようと思っている人」「結婚を約束した相手がいる人」が把握しておきたい情報を載せているので、最後まで読んでみてください。
結婚準備のはじめかた2021.8.3 更新2020.4.15 公開
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婚約者とは?
婚約とは将来の結婚を約束することで、約束をした相手を婚約者と呼びます♡
結婚は婚姻届を提出する法律的な手続きが必要ですが、婚約は口約束で成立させることが可能で、プロポーズに相手が合意した瞬間から婚約したことになり、結婚するまでの期間が婚約期間となります。
人によって婚約期間には差がありますが、1年程度が婚約期間の平均とされています♩
婚約するメリット
「結婚するのに婚約は必要なの?」と思う人もいるかもしれませんが婚約することで以下のようなメリットがあるんです!
- 結婚まで気持ちを引き締められる(けじめがつく・破局しにくくなる)
- 結婚準備が進められる
特に大きなメリットは、婚約をすることで周囲へ2人の意志を伝えられるため、お互いに結婚まで気持ちを引き締められる点です♡
恋人同士だった関係にけじめがつけられるだけでなく、結婚という同じ目標ができたことで破局しにくくなります。
また、婚約をすると結婚式までの時間に余裕ができるので、結婚式場探しや新居探しなど結婚に向けた準備ができます。
以上のことを踏まえても婚約期間があった方が、結婚式までにすべきことを2人で徐々に決められるのでよいですよ。
婚約関係が立証されるイベント
婚約は基本的にプロポーズなど2人の口約束でも成り立ちます。
しかし、口約束だけだと「本当に婚約したのかな?」と不安に思う人もいるでしょう。以下のようなイベントがあれば口約束よりも確実に婚約関係が立証されたことになるので安心できます!
- 婚約指輪や婚約記念品の購入
- 相手の親への挨拶
- 結納
- 両家の食事会
- 婚約式
- 婚前契約を交わす
- 婚約パーティ
- 婚約通知状を郵送する
それぞれについて解説していきます。
婚約指輪や婚約記念品の購入
婚約を立証するものの定番は婚約指輪です♡プロポーズの際に男性から贈られ、返事と一緒に女性が受け取るのが一般的。
最近では、結婚指輪の代わりにお揃いの腕時計やブレスレットなどの結婚記念品を贈り合うこともあります。
品物に婚約の気持ちを込めることで結婚する覚悟が固まり、お互いに気持ちが一つになりやすいです。結婚指輪や婚約記念品は手元に残り、身につけることで他人にも相手がいることが分かるため口約束よりも重みのある婚約状態になりますよ。
相手の両親への挨拶
結婚することで相手の両親とも家族になるため、婚約した相手の両親へ挨拶をするのは必須イベント。昔は相手の両親に結婚の了承を得てから婚約しましたが、現代では当人同士で婚約をしてから相手の両親に挨拶をする人が多いです。婚約指輪や婚約記念品を受け取ったことを報告しましょう。
お互いの両親へ挨拶をして結婚の承諾を得たことで、家族みんなが把握するため口約束の婚約よりも関係性に重みが出ますね。
結納や両家顔合わせの食事会
日本の伝統的な婚約の儀式が「結納」です。結婚することで両家が親族関係になることを約束し、贈り物を互いに納めます*
仲人を立てて行う「正式結納」が昔からありますが、最近では両親が遠方な場合もあるため料亭やホテルなどで両家が結納品を贈り合う略式結納スタイルで行うことが増えてきました!
また、「結納」を行わず代わりに「両家顔合わせの食事会」で親睦を深めることもあります。結納とはことなり、相手の両親と会話をして関係を深めることが主な目的♡
「結納」や「顔合わせの食事会」を行うことで、正式な婚約関係を交わしたことになるため結婚式の準備をスムーズに進められるようになりますよ。
婚約式
キリスト教信者の間で行われてきた婚約式。気軽に行えると最近日本でも注目を集めています。結婚式の3か月前に行われるイベントで、婚約の契約書にサインをしたり婚約指輪や婚約記念品を交換するため婚約関係がより確実なものになります。
親族や友人に立ち会ってもらい、カジュアルに行えるためおしゃれな婚約式を行うカップルも増えています。みんなの前で婚約を誓うと気持ちが引き締められ婚約者への責任も生まれるため、より良い将来に繋がりそうですね。
婚約パーティ
結納の代わりに行われるのが婚約パーティ。欧米では婚約式の後に催され、婚約式と似ていますが家族や親戚だけで開いたり友人が主催してパーティすることもあります♡
ホームパーティやホテルやレストランを借りて開き、パーティドレスやセミフォーマルなファッションでOK!婚約記念品の交換や結婚誓約書に署名するなどのセレモニーも行うので、確実な婚約関係が証明されます。
婚前契約を交わす
婚前契約書を交わすのも婚約を確かなものにするイベントのひとつ♡
婚前契約書とは入籍する2人で婚約や結婚生活を送る上でのルールやお金や浮気などに関することを決め、正式な契約を表現した書面のこと。
どうしても結婚する上で守って欲しいルールを取り交わしておくことで、不要なトラブルも防ぐことができます。
結婚に対する強い意志を込められ、契約書としてずっと残せるので婚約する際に取り交す人が増えています。
婚約通知状を郵送する
婚約通知状とは、婚約したことを親族や友人宛てに知らせる通知状です。
結納や結婚式などを行った後に作成します。結婚式を行う予定があるなどの情報を知らせる内容を盛り込むことで、ゲストのスケジュール調整がしやすいなどのメリットも♡
改まった書面で送ることで正式な婚約関係を周りの人に知ってもらえ、律儀な印象も与えられますよ。
法律での婚約の判断基準
「結婚しよう」と明確なプロポーズがあれば良いですが、「いつか結婚しよう」など曖昧なことを言われると本気かどうか分からないと悩んでいる方もいます。
先ほども述べたように婚約は結婚のように法的手続きは必要ありません。しかし、夫婦として将来の結婚への合意があるかを法的に判断する基準は定められています。
「婚約指輪をもらっていない」「親に紹介されていない」など婚約しているのか心配な人は以下の基準に自分が当てはまっているのかを確認してみてください。
(1)二人の合意が第三者(親、兄弟、友人、勤務先など)にも明らかにされたかどうか
(2)二人の同意に基づいて新たな生活関係が形成されたかどうか
(3)継続的な性関係があったかどうか
(4)二人が合意したときに、その合意の意味を判断できる成年者であったかどうか
(5)父母に言われて簡単に交際を絶ったかどうか
上記の基準に当てはまっていれば、婚約が成立していると判断され法的に婚約者として認められます。相手への法的義務も生まれるため、将来のことを考えて生活必要が出てくるのです。
他にも婚約関係が認められる可能性も
上記以外にも、以下のような状態であれば婚約関係であると認められます。
- 定期的な食事や旅行等の親密な交際状況
- 同居のための住居、備品等の購入
- 結婚式場の下見や予約
- 双方の両親との面会と婚約者としての交際の報告
- 互いの親族の結婚式への婚約者として出席
婚約指輪がなくても一緒に暮らし始めたり、結婚式場の下見をしているなど婚約者として生活していたり行動することで婚約関係ががあると認められる可能性があります。
「結婚しようと言われてから時間が経っている」「婚約指輪をもらっていない」など本当に婚約しているのか不安に感じている人は、自分の将来を守るためにも上記に当てはまる状況かどうかを確認してみましょう。
「婚約」と「内縁」との違いは?
「婚約」は2人が同居しているかに関わらず、夫婦となる約束をしている状態です。「内縁」とは夫婦のように同居しているけれど、婚約もしておらず夫婦になる予定もない状態のことを指します。どちらも婚姻届を提出していないこと変わりありませんが、意味合いが異なります。
婚約者の義務もある
口約束で成立する婚約関係ですが、婚約するとお互いに婚約者の義務も発生します。義務とは「お互いに誠意を持って交際して婚姻届を提出し、結婚生活を送れるように努力すること」です。浮気をするなど婚約者の義務を怠ったり、一方的な婚約破棄をすると財産的損害の賠償や精神的損害の賠償などの慰謝料を請求される対象になります。
「結婚しよう」と口先だけで言ったつもりでも、先ほど紹介したように法的に婚約関係が認められれば婚約者としての義務を負うことになるのです。婚約をしたら婚約者と誠実に付き合い、義務を守るようにしましょう。
婚約から結婚までの流れ
婚約から結婚までの流れは以下の通りです。
- 1:プロポーズ(婚約指輪)
- 2:両親への挨拶
- 3:結納や婚約式・婚約パーティなど
- 4:婚姻届提出日
- 5:結婚指輪の購入
- 6:婚姻届の提出
- 7:結婚式
婚約指輪をプロポーズ後に一緒に購入しにいくこともあるので順番は多少前後します。地域や家族の結婚への考え方によって結納や婚約式などの有無が決まりますが、新居の決定など婚約してから結婚式を挙げる間の期間に行うことはたくさんあります。
また、婚約すると家族だけでなく親しい友人や職場の上司へも報告する必要があるので、みんなに気持ちよく祝福してもらうためにも失礼のないように行動しましょう。
婚約は結婚までの準備期間!2人で力を合わせよう!
今回は婚約が成立する条件などの知識や結婚までの流れなどを紹介しました。婚約は結婚とは違い口約束でも成立しますが、同時に婚約者への責任も生まれることを忘れないようにしてください。
結婚は人生の大きなターニングポイントです。婚約期間は結婚式や一緒に住む準備をする期間でもあるので、2人で力を合わせて素敵な将来へと繋げましょう。