台風の直撃で結婚式は最悪中止に!?ゲストや式場への緊急対策5つ
結婚式が台風に直撃されたら、そのまま開催していいのか延期や中止にするべきか判断に悩むもの。台風への備えに「完璧」はないにしても、前もって対処できることは多いです。結婚式のタイミングによって差はありますが、焦らず可能な対策を取っていきましょう。台風の中で結婚式を行った先輩花嫁さんの「声」も参考にしてくださいね。
お悩みQA2020.4.2 更新2020.4.2 公開
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目次
結婚式を襲う台風に備えよう
人生の晴れ舞台である結婚式が、台風に襲われたらどうすればいいのか。SNSでのリアルな声や専門家の意見などを参考に備えを練りましょう。
これから結婚式の日取りを決めるカップルは台風の多い時期に着目し、すでに日程が決まっていて台風の心配に悩まされているカップルは延期や中止の判断基準にも注目してください。
まさかの台風直撃でも慌てることのないよう、結婚式への緊急対策も解説します。台風の日に結婚式をした先輩花嫁さんのレポートもまとめました。
台風に最も警戒するべき時期は9~10月!
気象庁が発表している台風の上陸数を見ると、台風は7~10月に集中しています。7~8月は結婚式が避けられがちな時期ですが、多くのカップルに人気の9月は台風シーズン。ここ数年は10月の台風上陸もゼロではありません。
年 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 年間 |
2019 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 |
2018 | 1 | 2 | 2 | 5 | |
2017 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
2016 | 4 | 2 | 6 | ||
2015 | 2 | 1 | 1 | 4 |
もし、日取りが未定なのであれば9月の結婚式には慎重になるのがよさそう。どうしても都合で9月~10月になるのであれば、早めに対策をチェックしておきましょう。
すでに結婚式が迫っていて、台風が接近しそうなら可能な対処はすべて行ってくださいね。
台風が直撃したら結婚式は延期or中止?
台風が結婚式を直撃しそうなとき、まず気になるのは延期や中止の判断ではないでしょうか。ここでは、式場プランナーの見解や台風に直撃されたカップルの体験談をもとに判断の目安を解説します。
台風だから中止にしないとダメなわけではない
一般的に、台風を理由に式場が結婚式の中止を決めることはありません。会場に深刻な被害でも出ていない限り中止の判断は結婚式の主催者である新郎新婦が行います。
事実、台風シーズンでも毎年多くの結婚式が催されますし、台風の中でも中止されず実施されています。もし「これから式場を探す」「この秋に結婚式を予定している」というカップルは、式場の担当者に過去の事例を聞いてもよいでしょう。
SNSでは「延期した」という声が少なくない
やはり一生に一度のことですから、結婚式は延期してでも実施したいのが多くのカップルの本音。式場によっては追加料金なしで延期に応じてくれる場合がありますので、事前に確認しておきたいポイントのひとつです。
ただ、日程未定の延期がカップルの負担になることも。延期を決断したまま結婚生活に突入したため、「お金がもったいないな……」と結婚式を再び準備することへの抵抗を感じているカップルも存在します。
SNSでは「中止した」という声が話題になった
2019年10月には、台風による結婚式の中止がSNSでも話題になるほど。それ以降は泣く泣く結婚式を「中止した」というツイートがいくつか見られました。
日本での台風被害が年々甚大になっているため気象庁の発表する警戒レベルやメディアでの報道のされ方も影響し、カップルの危機意識が高まったことも理由でしょう。
ただ、結婚式は中止したものの二次会を変更し、後日ウェディングパーティーを開催したというカップルもいます。
親族だけなどに内容を変えるケースも
結婚式を延期も中止もせず、内容を変えて実施するカップルもいました。たとえば、台風の中で来場してもらうのに気を遣うゲストは招待せず、親族だけで行うなどです。
ほかにも、式場のホテルに前泊していた遠方のゲストなど含め、出席できる人だけに集まってもらっての開催など規模を縮小したり、同日に時間を遅らせたなどの実例がありました。
台風の規模や式場の立地によっても判断は分かれる
台風は規模やルートで被害の大きさに差があり、進路状況や中心からの距離などと地域の関係性で予測を立てるのもひとつ。ゲストが利用する公共交通機関の運行状況も考えなければなりません。
また、式場の立地によって被害の受け方が変わります。海や山などのリゾート地であれば、雨風が予報より強まる可能性がありますが、逆に駅から直結の大型ホテルならゲストの来場への負担が減ります。
式場での台風を何度か経験しているスタッフもいるはずですので、台風の接近がわかった時点で相談するとよいでしょう。
結婚式までに備える緊急の台風対策5つ
結婚式を予定通り開催するかどうか、最終的に判断するのはカップル。どのタイミングでも対処できるよう、いまからでも間に合う台風への緊急対策を提案します。
これから契約をするなら綿密な打ち合わせをする
台風シーズンに結婚式を予定していて式場との契約を控えているなら、台風を想定した綿密な打ち合わせをしましょう。
たとえば、セレモニーやプログラムなどを屋外で行う場合、「なにが」「どこで」「どのように」変更されるのか実際に会場を案内してもらっておくのも必須です。
中止や延期ならキャンセル料金などについて相談する
もし、結婚式の中止や延期を検討したいなら、キャンセル料金など詳細を担当プランナーに相談しましょう。もちろん契約書に該当する項目はあるはずですが、式場によっては例外的な対応をしてくれる場合もあります。
◆一般的なキャンセル料金
●前日・・・・80%
●10日前・・・40%
●30日前・・・30%
平均的な結婚式費用を400万円とすると、台風の直撃が現実的になりそうな1週間前でさえ160万円のキャンセル料金がかかる計算に。早ければ早いほど式場も対応しやすくなりますので、延期する場合との差額など含め相談してください。
もちろん、台風の影響で式場が営業できない状態であればキャンセル料はかかりません。
遠方のゲスト優先で出席予定者に早めに連絡する
結婚式の実施や中止、延期に関係なく、ゲストへは早めに台風が接近していることを連絡をしましょう。遠方のゲストは地域的に天気予報を見れていない可能性があるだけでなく、ホテルや航空券を手配していることが多いため優先で。
ほかのゲストも、「台風だけど結婚式どうするのかな?」と心配するでしょうから、カップルから連絡をして予定を伝え安心させる必要があります。連絡は緊急度やゲストに合わせ口頭あるいはメールで行いましょう。
◆結婚式の出席をゲストに判断してもらう場合
◆結婚式への出席を改めてお願いする場合
◆結婚式の中止や延期を伝える場合
もしかすると中には「行きたくないな……」とテンションが下がっているゲストもいるかもしれません。結婚式を実施する場合は、特に遠方のゲストや準備に時間のかかる女性、子供のいる既婚者などへの丁寧な意思確認も大切です。
出席してくれるゲストは最大限の心遣いでもてなす
台風の中で結婚式を実施するのであれば、出席してくれるゲストへの最大限のもてなしをしましょう。通常の結婚式とは別の準備や心遣いが必要ですので、いくつか具体的なものを紹介します。
◆台風の日のゲストへのもてなし
●クリーニング代
●ハンドタオルを多めに
●ドライヤーやヘアアイロン
●着替え室(式場に依頼)
●ビニール傘を何本か(破損や天気の急変のため)
●レインコートを数枚(子供用も含む)
●お礼状
ゲスト数に合わせ、「なにを」「どれくらい」用意するといいか担当プランナーとも相談して準備するとよいでしょう。
結婚式まで時間があるなら保険の加入も◎
台風や地震などの災害で結婚式をキャンセルすることになった場合、保険に加入していれば安心です。補償内容は限定されますが、「新郎新婦の自宅が被災した場合」に保険金が支払われるものがあります。あそしあ少額短期保険なら結婚式まで45日以上ある場合は加入の対象に。
台風の結婚式どうだった?先輩花嫁さんに聞いた*
台風での結婚式の様子は、実際に体験した先輩花嫁さんに聞くのがいちばん。まさかの台風結婚式に備え、どのような結婚式になったのかを教えてもらいましょう。
“台風19号”直撃の当日が結婚式でした
◆台風のため諦めたこと
テラスからの入場
テラスでスイーツビュッフェ
広場キャンドルでのお見送り
台風の中の結婚式だったからこそ、大変なこともありながらゲストの大切さに感動された先輩花嫁さん。事前の細かな連絡や準備が結婚式を成功させたポイントですね♡
超大型台風直後に結婚式をしました
◆台風のため諦めたこと
※先輩花嫁さんによると、屋外でのプランには、いくつか別案を用意しておくといいそうです。
結婚式当日は晴れていても、前日に台風だとゲストの交通手段に影響が出ると教えてくれた先輩花嫁さん。まさかの事態に備えた別案のプランニングや、出席できなかったゲストへのライブ配信などの”おもてなし”もお手本になりますね♡
結婚式への台風の備えにはベストを尽くそう
ここまで、結婚式が台風に直撃されそうなときの対処をまとめてきました。最後に記事の内容を簡単におさらいしておきましょう。
●結婚式の実施・延期・中止は台風の規模や式場の立地などで判断を
●結婚式までのタイミングに応じて台風対策をしておく
●台風での結婚式は実施できないこともあるが感動も倍増する
心待ちにしていた結婚式が台風だと「縁起悪いんじゃない?」と気分がトーンダウンしてしまうかもしれませんが、なにごとも乗り越えられる夫婦の絆や周囲の人への感謝も生まれるはず。
ぜひ、無理のない範囲で台風への備えにベストを尽くてくださいね。