結婚式の袱紗(ふくさ)の包み方・選び方って?ご祝儀の袱紗マナーを徹底解説!
結婚式ではご祝儀を持ってくときに袱紗(ふくさ)に包むのがマナーです*でもご存知ですか?袱紗には結婚式にふさわしい色や包み方、そして渡し方があるんですよ。この記事では袱紗を使う時に知っておくべきマナーについてまとめてみました♪
基本的なマナー2021.1.27 更新2020.3.30 公開
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目次
袱紗(ふくさ)ってなに?
袱紗(ふくさ)とは、ご祝儀やご香典を持ち運びするために金封を包む布のコトです。
正方形の風呂敷よりもひと回りほど小さいサイズで、シルク素材のものが主流。ちりめん素材も上品で品格があり人気ですよ♡
袱紗(ふくさ)にご祝儀をつつむワケ
袱紗(ふくさ)は、ご祝儀袋を渡す前に汚してしまわないようにするためのもの。
結婚式場につくまで大切にカバンの中に入れていたはずが、知らない間にちょっとした汚れや折れが付いてしまうことって珍しくないんです。
せっかく新札を用意してご祝儀を包んだとしても、ご祝儀袋が汚れてしまったら受け取ったときの印象は台無しに……。
大切な友だちの結婚式に贈るご祝儀ですから、「汚さないように」と配慮をカタチで表すためにもご祝儀は袱紗に包むようにしましょう**
袱紗(ふくさ)の種類は4種類!
袱紗(ふくさ)の種類は、以下の4つに分けられます。
- 風呂敷タイプ
- 爪付きタイプ
- 台付きタイプ
- 金封袱紗(きんぷうふくさ)
袱紗の種類によって、包み方や袱紗に適したご祝儀の金額もそれぞれ違っているんですよ。
さっそく、各袱紗の特徴を見ていきましょう!
最もポピュラーな袱紗(ふくさ)*風呂敷タイプ
最もポピュラーでいちばん多く使われている袱紗(ふくさ)といえば、こちらの正方形の風呂敷タイプ。
絹やちりめんで作られていることが多く、裏地が付いているのが特徴です。
爪付きタイプ袱紗(ふくさ)
先ほど紹介した風呂敷タイプの袱紗(ふくさ)に、包んだあと開いてしまわないように爪が付いているのが『爪付き袱紗』です☆
カバンの中に入れていると、どうしても移動中に包みが開いてしまうことがあるんですよね……。
式場について、いざお渡ししようとすると「カバンの中でぐちゃぐちゃになっていた」なんてことも。
だけど爪が付いていると、そんな心配はいりません!
家から式場でお渡しするまで、しっかりご祝儀を包んでおきたい人は爪付きタイプの袱紗がおすすめです*
台付きタイプ袱紗(ふくさ)
袱紗(ふくさ)の内側にご祝儀を留めておく‘切手盆’とよばれる台が付いた袱紗のことを、『台付き袱紗』とよびます。
切手盆の四隅には、ご祝儀を固定しておくための紐やゴムが付いているものもあります。
台がついているので、ご祝儀がずれてしまったり、袱紗自体が型崩れしにくいのがメリット♪
基本的に持ち物が多い人は、台付き袱紗なら型崩れを防げる可能性がアップしますよ*
金封袱紗(きんぷうふくさ)
これまでご紹介した一枚布の袱紗とは、大きく仕様が違っているのがこちらの『金封袱紗(きんぷうふくさ)』。
長財布のようなカタチをしていて、ご祝儀を挟み込むタイプです。
包む手間もいらず、型崩れの心配もないので、受付でご祝儀をお渡しするときもスムーズに取り出すことが出来ます♪
「袱紗を使うのに慣れていない……」
そんな人には金封袱紗がおすすめです♡
ご祝儀の金額が3万円以内の場合に使用します。ご祝儀が3万円以上の場合は、金封袱紗以外の風呂敷タイプ・爪付きタイプ・台付きタイプを使いましょう!
結婚式向けの袱紗(ふくさ)の色・柄は?選び方のポイント
袱紗(ふくさ)を使うときには、大きく分けて以下の2つのケース。
- 結婚式や出産・入学などの『慶事』
- お葬式などの『弔事』
袱紗は『慶事』で使うのか、『弔事』で使うのかで適した色が違っています。
ここでは、結婚式に使う場合にフォーカスして、袱紗の色や柄を選ぶポイントを紹介します*
【色】結婚式は暖色系、お葬式は寒色系
結婚式のようなお祝い事の場合は、華やかなシーンに合うように以下のような暖色系の袱紗を使います。
結婚式に適した袱紗の色
- 赤
- ピンク
- ローズピンク
- ベージュ
- オレンジ
- 黄色 など
一方、お葬式などの弔事の場合は、お悔みの気持ちを表すために以下のような寒色系を使うのがマナーです。
お葬式など弔事に適した袱紗の色
- グレー
- 黒
- 紺
- 緑
袱紗(ふくさ)は使うシーンによって適した色が違っています。
袱紗を購入するときには、色選びに注意しましょう*
ただし、紫は慶事・弔事どちらでも使えます。
「薄い紫は慶事用の袱紗の色なので弔事には使えない」というマナーはありますが、そこを押さえておけば結婚式でもお葬式でも使用できるので、一家に一つ紫の袱紗を用意しておくと便利かもしれませんね!
柄入りは縁起物のものを選ぶのがおすすめ
結婚式に使う袱紗(ふくさ)を購入するときに柄入りを選ぶ場合は、以下のような縁起物がプリントされているものを選ぶのがおすすめです。
- 鶴
- 亀
- 松
- 梅
- おしどり など
しかし、今やレースやフラワー柄など、さまざまな柄物袱紗が販売されているので、自分好みの柄を選ぶのもアリですよ。
その場合は、弔事の袱紗に適しているとされている「蓮」「蘭」「菊」などの柄を避けるようにするのがポイントです。
男性は紫・無地が無難
男性が袱紗(ふくさ)を選ぶ場合は、紫のもので無地を選ぶのが無難です。
男性が持っていても違和感なく、結婚式でもお葬式でもオールマイティーに使えます。
「どんな袱紗を買えばいいのか…」と迷った男性は、紫の無地のベーシックタイプの袱紗を選ぶのがおすすめです*
袱紗(ふくさ)の包み方*「向き」に注意!
袱紗(ふくさ)を購入したら、包み方もチェックしていきましょう!
袱紗は、包み方も『慶事』と『弔事』の使い分けがあります。
結婚式などの慶事の場合の包み方は、以下の通り**
②左からご祝儀を包み、角をご祝儀の下に入れる
③上の角をとり、ご祝儀を包み込むようにたたんだら、下も同様に角をとって包み込むようにたたむ
結婚式のご祝儀を包むときには、必ず袱紗が右開きになるように入れるのがマナーです*
挟み込むタイプの金封袱紗も、上記の風呂敷タイプと同じく右開きにご祝儀をいれるようにします。
弔事の場合は、上記とは逆に右から包み、下・上・左の順になります。
受付でご祝儀をお渡しするときに、弔事の場合の包み方をしていたりめちゃくちゃに包んだりしていると、とても失礼にあたってしまうので要注意!
必ず正しい袱紗の包み方をマスターするようにしましょう☆
結婚式の受付マナー*袱紗(ふくさ)を使ったご祝儀の渡し方
次にご紹介するのは袱紗(ふくさ)を使った場合の、結婚式当日の受付でのご祝儀の渡し方です♡
受付では第一声のあいさつから袱紗の広げ方、ご祝儀の向きなど細かいところまでマナーに添った気配りを心掛けましょう!
- 袱紗を使ったご祝儀の渡し方①受付で並んでいる間に、バッグの中の袱紗の乱れをチェック!
②受付の順番がきたらまずは「本日はおめでとうございます」と挨拶
③バッグから袱紗を取り出す
④左手の上に袱紗をのせ、右手で袱紗を開きご祝儀を取り出す
⑤袱紗をたたみ、袱紗の上にでご祝儀をのせる
⑥ご祝儀を受付の方に向くように方向を整える
⑦両手で袱紗を添えてご祝儀を差し出す
結婚式当日の受付では、後ろにもたくさんゲストが並ぶので、焦ってしまいなれない袱紗の扱いに手間取るゲストも多数!
受付でスマートにご祝儀を渡すことができるよう、事前にイメージトレーニングをしておきましょう☆
また、受付を頼まれてご祝儀を受け取る側になった場合も、マナーが大切です。
受付の心得やマナーをチェックしたい人は、こちらの記事をチェックしておきましょう*
袱紗(ふくさ)がないときの対処法*
結婚式直前になって「袱紗(ふくさ)がいるなんて知らなかった!」「いそがしくて袱紗が用意できなかった」と準備し損ねてしまった人もいるかもしれません。
そんなときには手持ちの
- ハンカチ
- 風呂敷
で代用してもOKです♪
ただし「間に合わせ」な見た目にならないよう、しっかりアイロンをかけて折り目が目立たないように配慮はしておきましょう。
色は袱紗とおなじく、結婚式なら暖色系のものをチョイス。
レースはパールなど華やかな装飾や、結婚式にふさわしい花柄、鶴や亀などの縁起物の柄なら問題ありません*
袱紗(ふくさ)ってどこで買うの?手軽に購入できる売り場☆
いざ袱紗(ふくさ)を買うとなると「どこで売っているの?」とギモンに思いませんか?
冠婚葬祭に使うものだし「わざわざ百貨店や専門店に行かないといけないのでは?」なんて心配してしまいますよね。
でも大丈夫♪
袱紗は、意外と身近なところに売り場があるんですよ!
さっそく、袱紗が買える売り場をチェックしましょう*
袱紗の売り場 その1・Daiso やセリアなどの100円ショップ
いちばんお手頃価格で、身近に袱紗を購入できる売り場といえば100円ショップ☆
カラーバリエーション豊富で、作りもしっかりしていて一見100均アイテムだとはわからないくらい!
袱紗といえば、相場は1,000~2,000円程度で、高額なものだと5,000円以上になります。
「なかなか袱紗を使う機会もないし、あんまりお金を掛けるのもな……」
という方は、是非100円ショップで袱紗をちぇっくしてみてください♡
袱紗の売り場 その2・ショッピングモール
イオンなどのショッピングモールでも、袱紗(ふくさ)を手軽に購入することができますよ♪
袱紗はフォーマル服に添えるアイテムのひとつなので、ショッピングモールに限らず百貨店でも、フォーマル服売り場にバッグなどと一緒に並べられているのが一般的です。
袱紗の売り場 その3・ネットショップ
結婚式やお葬式など、袱紗(ふくさ)を使う日までに余裕がある場合は、ネットショップで購入するのがおすすめです。
「結婚式 袱紗」「ふくさ かわいい」などというように探したいキーワードを入力してネット検索すれば、販売しているショップが簡単に見つかります。
袱紗の売り場 その4・SNS経由で購入することも♡
「たまにしか使わないものでもこだわったものを選びたい!」という人は、SNS経由で購入する方法もありますよ*
最近はハンドメイド作家さんがインスタグラムで袱紗を販売されています。
結婚式まで時間がある場合には、生地選びからオーダーでお願い出来ることも可能です。
結婚式に着ていく服や、季節に合わせて袱紗の色を選んでも素敵ですね♪
袱紗(ふくさ)の包み方以外にも☆結婚式にまつわるマナー
袱紗(ふくさ)の包み方や渡し方に戸惑っている人の中には、「そもそもご祝儀っていくら包むの?」「結婚式のマナーなんてわからない…」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
結婚式に参加することなんて、よほど友達や知り合いが多くない限り、頻繁にあることではないですからね…。
最後に、袱紗の包み方や渡し方以外の結婚式にまつわるマナーについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ご祝儀に包む金額を失礼のないようにしたい
ご祝儀に包む金額は、親族から友人関係までどんな関係でも悩むところですよね。
一般的に、ご祝儀に包む金額の相場は以下のようになっています。
関係性 | 金額 |
親族 | 6.5万円 |
友人・後輩 | 3万円 |
上司 | 3.8万円 |
恩師 | 3.6万円 |
ただし、金額相場はあくまでも目安で、親密度によっても金額が左右することもあります。
迷ったときは親族や友人同士、共通の知り合いに相談することをおすすめします*
より詳しくご祝儀の金額相場が知りたい人は、こちらの記事もチェック**
ご祝儀袋の選び方や書き方がわからない…
袱紗(ふくさ)を選ぶ前に、ご祝儀袋を選んで適切に記入しなければいけませんよね。
また、ご祝儀袋のお金の包み方にもマナーがあり、戸惑う人は多いかもしれません。
ご祝儀袋の選び方から包み方まで、正しいマナーをマスターしたい人はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください*
結婚式に着ていく服装マナーって?
結婚式に着ていく服装についても、マナーがあります。
一般的に以下の服装は結婚式ではNGなので、着て行かないように注意が必要です!
- 白いドレス・スーツを着る
- アニマル柄やファー素材を取り入れる
- ビジネススーツ
- 過度の露出
マナーとTPOを守った上で、おめかししていきましょう*
お呼ばれドレスマナー&着ていく服装に悩んでいる人は、こちらの記事もチェックしてみてください**
結婚式当日に粗相をしないか不安…
結婚式当日は、
- どれくらいの時間に到着しておくべき?
- 受付の仕方ってどうするの?
- テーブルマナーとかわからない…
- ヤバイ!忘れ物しちゃった!
など、戸惑うシーンが多々出てくるかもしれません。
せっかく参加するのであれば、マナーをきちんと押さえて、不安を解消した上で気持ち良くお祝いしたいですよね*
結婚式当日のマナーに不安がある人は、こちらの記事でチェックしておいて、安心して当日を迎えましょう♡
また、忘れ物をせずに結婚式に参加したい人は、こちらの記事で持ち物をチェックするのがおすすめです!
結婚式のご祝儀はお祝いの気持ちをこめて袱紗(ふくさ)に包もう♡
結婚式当日、ご祝儀をお渡しするときの必需品『袱紗(ふくさ)』についてご紹介しました。
袱紗はご祝儀袋の汚れや折れを防ぐために使われるもの。結婚式なら暖色系の袱紗を選んでくださいね☆
包み方は、慶事用と弔事用があるので間違えないように注意!
結婚式のご祝儀は、左から上・下・右の順でご祝儀を包みます。
受付ではあいさつの後、カバンから袱紗を取り出し、袱紗の上にご祝儀をのせ、受付の方に向かうようにご祝儀を持ち替えてからお渡しします。
結婚式がさまざまなスタイルに変化する昨今。
『ご祝儀は袱紗に入れて持っていく』というマナーも少しずつ変化しつつあり、マストアイテムではないという意見も聞かれつつあります。
けれど大切な友だちの結婚式です。
心からのお祝いの気持ちを伝えるためにも、キレイなご祝儀袋で届けることができるよう袱紗を使うことをおすすめします☆