「ダイヤじゃなくて真珠という選択肢も」結婚指輪に新しい可能性を
婚約指輪はダイヤモンドできらびやかなデザイン、結婚指輪はプラチナでシンプルなデザインが一般的。 どちらも長く使えるようにオーソドックスなものが選ばれる中、「固定観念にとらわれてしまうのはもったいない」と語るのは、日本ジュエリー協会会員社のブランドマネージャー・高橋亜結さん。 オーダーメイドで婚約・結婚指輪を作る彼女は、一生モノの特別な指輪だからこそ真珠を取り入れてみる選択肢があってもいいと考えます。その理由について伺いました。
【PR】日本ジュエリー協会2019.10.9 更新2019.10.9 公開
一人ひとりにぴったりな指輪作りを
ブランドマネージャーの高橋亜結さん
私は15歳から金属工芸を学び、一点モノのジュエリーを作る工房で8年経験をつんだ後、2014年にオーダーメイドの婚約・結婚指輪をつくるブランドを立ち上げました。
当時は接客から販売、制作、納品まで1人で行なっており、会社が大きくなってきた今でもその時の初心を忘れず、お客様の想いにずっと寄り添うことを大切にしています。
まずは事前予約の上ご来店いただき、こちらが用意している指輪全種類を試着いただきます。婚約指輪は55種類、結婚指輪は73種類。一見多いように思えますが、本当に欲しいと思えるものに出会っていただきたいので、根気よく指輪と向き合ってもらう必要があるんです。デザインの違いの他に、素材の違いなどもありますから。
そうやってたくさんの指輪と触れ合いながらベースとなる形を選んでもらい、必要であればアレンジを加えます。たとえばダイヤの部分を真珠に変える、真珠をもっと小さいものにするなどのカスタマイズです。お客様のこだわりを形にするため、ヒアリングには力を入れています。
一生大切に使うものだからこそ、可能性を限定したくない
6月生まれの方は誕生石が真珠なので、指輪に真珠をあしらいたいと考える人もいらっしゃいます。それに真珠を取り入れるとアンティークな雰囲気を演出できますし、可愛らしさが出るんですよ。真珠特有の柔らかさは肌に馴染みやすいですし。ダイヤとは違う輝きだから、特別感とかオリジナリティを出すのにうってつけだと思います。
とはいえ、婚約指輪や結婚指輪に真珠を選ぶ人ってそう多くはいないんです。だからこそ真珠を選ぶからには、かなりこだわりを持っているという印象がありますね。“自分らしさ”とか“個性”とか、そういったものを体現するのが真珠なのかもしれません。私はそんなお客様の想いに応えたいんです。
オーダーメイドの店だからこそ、お客様一人ひとりのこだわりを実現できる。既製品にとらわれない婚約指輪や結婚指輪を作ることができる。そしてその中に真珠という選択肢があってもいい。そう思っています。
ダイヤと真珠が組み合わさった指輪、どちらが主役?
ダイヤとベビーパールを組み合わせた婚約指輪
ダイヤと真珠の組み合わせの指輪を作る際に気をつけていることがあります。真珠は球体なので、真珠と同じサイズ感のダイヤを選んでも、真珠の方が高さが出てしまうんです。なのでダイヤより小ぶりな真珠を選んで、指輪を横から見たときにきれいなアーチになるよう高さのバランスには気をつけています。
また、主張したいものがどちらの宝石なのかを忘れないように選定することも重要です。たとえばダイヤがセンターで、その両脇に真珠を配置するデザインの指輪なら、主役はダイヤ。真珠はダイヤを引き立てるため、極小のベビーパールをチョイス。そして真珠が左右対称になるようそれぞれの粒の大きさや色味などが同じものを選びます。
とても小さいのですが、だからこそ繊細で可愛らしく仕上がるんですよ。絶妙な存在感ゆえ、どこにおいてもなじみやすく、デザインのバリエーションも幅広い。小さいからこその役割がきちんとあるんです。ですから、ダイヤに添える・ダイヤを引き立てるという存在の真珠があってもいいと思っています。
20代に伝えたい、真珠の魅力
真珠ジュエリーは冠婚葬祭のイメージを持っている方が多いかと思います。ですが、真珠はその独特な存在感から、オリジナリティや自分らしさを引き出すジュエリーでもあるんです。自分らしさを演出する上で取り入れてみるといいかもしれません。
特に婚約指輪はお客様にとってファーストジュエリーであることが多いから、真珠を主体にしたり、アクセントにしたりして、ぜひ挑戦してほしいです。「婚約指輪はこうあるべき」「真珠ジュエリーはこういうもの」という固定観念を打ち破ってもいいと思うし、その手段のひとつとして真珠があるといいなと思います。
高橋亜結。高校から金属工芸を学び、専門学校を卒業後、クラフトマンとして一点モノのジュエリー制作の工房に8年半在籍。2014年日本ジュエリー協会会員社内でジュエリーブランドを立ち上げる。