kana_kimpton
結婚式のテーマは「Art」です。
夫婦ともに美しいものに興味関心があること、また新婦がアートに関する仕事をしていることから、ゲストの皆様にもぜひ美術館を巡るような豊かな気持ちになっていただけるようなおもてなしがしたいと考えたからです。
テーマカラーは、新郎新婦それぞれのお色直し後の衣装カラーより着想を得ています。
ピンクは新婦のヘッドアクセサリーの色から、ブルーは新郎のシャツの色から、ベージュは新婦のドレスの色から選びました。
式場見学では、ギャラリーのように美しく刺激的なインテリア、そして"NY meets TOKYO"のコンセプト通り、まるでNYにいるかのような雰囲気に心ときめきました。
ユニークかつアーティスティックなセンスが随所に散りばめられているキンプトン新宿東京だからこそ、私たちの理想とする"非日常空間で楽しむウェディング"が叶えられると確信しました。
また、2泊3日の3days weddingを体験できることも大きな魅力の一つです。
挙式
世界で活躍するデザイナー集団ロックウェルが手掛けた洗練された空間、10mの天井高や大きな窓による開放感、チャペルの天窓から差し込む柔らかな光、祭壇の奥に見えるグリーン、反射するほど綺麗な大理石のバージンロードに一目惚れしました。
また高層階に造られたチャペルが珍しく、都心を一望できることも決め手の一つです。
挙式当日、入場時に目の前のドアが開き、チャペルいっぱいに響き渡るゴスペルシンガーさんの歌声を身体全体で受け止めた瞬間、胸がいっぱいになりました。
披露宴パーティ
私たちは、LAFAYETTEにて披露宴を執り行いました。
壁面に施された無数のミラーが一番のお気に入りです。キャンドルの光やお花が反射して、とても写真映えしました。ミラーを使ってゲストが自撮りしてくれていたのも嬉しかったです。
また、天井高や大きな窓による開放感がある点、1フロア1バンケットで、洗練された空間をプライベート感覚で貸切にできる点も魅力的でした。
乾杯したタイミングでカーテンが開いた時には、大きな窓から綺麗に差し込む光と美しい景色に対するゲストからの歓声が嬉しかったです。
また、流しテーブルを取り入れたことにより、海外風でお洒落な空間になったと感じます。
コンセプトやこだわったこと
1つ目は、結婚式のテーマである「Art」を意識した演出とおもてなしを行ったことです。
挙式では、一人ひとり絵柄の異なる手作りの封筒に手紙を封入し、レターセレモニーを行いました。
披露宴では、ウェディングケーキへのペインティングセレモニー、お色直しで新婦が持つブーケを束ねるライブパフォーマンス、シェフによるデザートアートパフォーマンスを行いました。
また、お手洗いにはミラーアートを描きました。
2つ目は、手作りしたペーパーアイテムです。
プロフィールブックは、テンプレート等を使用せず、ゼロから制作しました。
席札は、ゲスト一人ひとりをイメージしながら色を選び、絵の具でペイントしました。
月の形をしたメニュー表は、お色直し後のドレスの名前である"ルナ"(月の女神)から着想を得ました。
WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目
- ブランド
- ANTONIO RIVA
- ショップ
- ACQUA GRAZIE
1着目のマイドレスは、ANTONIO RIVAのSISSIです。
ANTONIO RIVAのドレスには以前より憧れていたため、袖を通すことができとても嬉しかったです。
ふわふわのバックリボンアレンジ、その下から覗く繊細なチュール、光沢のある美しい生地、ボリューム感が贅沢なプリンセスシルエット、可愛らしさと上品さが両立する王道の雰囲気が気に入っています。
その中でも特に、バックリボンアレンジにこだわりました。
ヘアメイクご担当の松丸さんと相談し、360度どこから見ても華やかで素敵な、理想のバックリボンアレンジを叶えていただきました。
SECOND DRESSドレス 2着目
- ブランド
- Hatsuko endo
- ショップ
- ACQUA GRAZIE
2着目のマイドレスは、Hatsuko EndoのLuna/Blushです。
ミルクティーのような甘い色味、チュールのボリューム感、色の異なるチュールが幾重にも重なっているところ、無数のスパンコールがキラキラと輝くところに心惹かれました。
ドレスは大胆なデザインですが、甘すぎず上品に、少し大人っぽい雰囲気で着られるよう、ヘアメイクを工夫しています。
SHOESシューズ
DIANAのグリッターシューズを着用しました。
つま先から踵にかけて、グリッターの粒がだんだん大きくなっていくグラデーションデザインがお気に入りです。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント
<挙式>
淡いピンク色を基調に仕上げたメイク、そして毛流れにこだわった低めシニヨンで、透明感と王道の雰囲気にこだわりました。
<披露宴>
キラキラとパールを散りばめたハーフツインです。
こめかみのツイスト部分や、カールの加減にこだわりました。
<お色直し>
ふわふわポニーに生花のオンシジュームをつけました。
可愛らしくなりすぎず、大人っぽく上品さのある雰囲気に仕上げたかったため、アイシャドウやリップのお色味ははっきりとした色を用いることで、メイクにアクセントを効かせています。
ACCESSORIESアクセサリー
<挙式>
バロックパールのピアスを着用しています。
当日結婚式に来られなかった祖母の誕生石でもあるパールを身につけることで、すぐ近くに祖母の温かさを感じながら、挙式を執り行うことができました。
<披露宴>
masae jewelryさんのビジューピアス(NOYAピアス)を着用しています。
透明度の高いヨーロッパ製クリスタルガラスの輝きと、存在感があるのに上品な雰囲気に一目惚れしました。
「華やかで優しく、時に大胆」というブランドコンセプトにも共感しました。
<お色直し>
BRIDE MEさんのゴールドのフラワーモチーフピアスを着用しています。
ドレスにボリュームがあったため、それに負けないくらい存在感のあるピアスを探しました。
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー
<挙式>
上品な雰囲気にしたかったためヘッドアクセサリーは着用せず、ベールのみでシンプルに仕上げました。
ベールはTHE TREAT DRESSINGのギャザーがある3mのものを選びました。
透明度が高く、とても気に入っています。
<披露宴>
少し可愛らしい雰囲気にしたかったため、パールとビジューのピンを散りばめています。
<お色直し>
お色直しで持つブーケに合わせて、ポニーテールに濃いピンク色のオンシジュームを施しました。
NAILSネイル
ベイビーブーマー(ホワイトのグラデーション)にミラー加工を施したデザインをベースに、キラキラのストーンやパールを散りばめました。
ネイルデザインは、挙式のバロックパールピアスと披露宴のヘッドアクセサリーに合わせています。
花嫁らしく王道ではあるけれど、今っぽくお洒落な雰囲気も併せ持つネイルデザインになったと思います。
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト
胡蝶蘭(マザーチーク)、アンスリウム、カラーリリー、オンシジューム、チョコレートコスモス、ローズ、ダリア、デルフィニウム(ブルー)、野ばらの実、アマランサスなどを満遍なく使用していただきました。
お色味は濃いピンクをベースに、ブルーベリーの木やブルーのお花をアクセントにして、メリハリのあるお洒落な会場装花に仕上げています。
ゲストから「お花の色味がkanaらしい」と言ってもらえて嬉しかったです。
結婚式のテーマであるArtが感じられ、秋っぽく奥行きのある色味にしたいという私たちのオーダーに、想像以上のクオリティで応えてくださった飯田さんには心から感謝しています。
個性的な花器は、見るだけでわくわくした気持ちになりました。
また暗転した際、キャンドルの光が壁面のミラーにキラキラと反射してとても綺麗です。
FOODお料理のこだわり
結婚式のテーマであるArtを意識し、ゲストの皆さんが目で見ても楽しんでいただけるよう、見た目にも楽しいお料理を選びました。
私たちが選んだコースは、ゴッホの「The Starry Night(星月夜)」という絵画より着想を得たものです。
「お洒落で美味しかった」とゲストからも好評で嬉しかったです。
受付をしてくれたゲストや直近でお祝いごとがあったゲスト、また、新郎へのプチサプライズで、デザートにメッセージ付きのチョコレートプレートをプレゼントしました。
WEDDING CAKEウェディングケーキ
フローリストの飯田さんに胡蝶蘭などのお花を飾っていただいた真っ白なウェディングケーキをキャンバスに見立て、新郎新婦によるケーキへのペインティングセレモニーを行いました。
ケーキ入刀の前にも、二人で協力して行う演出が一つ増えて楽しかったです。ゲストからも「珍しい演出でわくわくした」と言ってもらえたことが嬉しかったです。
WEDDING FAVORS引出物
引出物には「ル・スールカップ」を選びました。
箱にはゲストそれぞれのお名前が、そして中にはゲストのお名前からインスパイアを受けて制作されたデザインのカップが入っています。
披露宴にて乾杯した後、一番最初の演出として、ル・スールカップのオープンセレモニーを行いました。この演出を最初に行ったことで、会場の雰囲気が一気に温かくなったのを感じました。
その後の写真撮影タイムでは、司会の樹本さんによるアナウンスのお陰で、ゲストの皆様がル・スールカップと席札を持って高砂に来てくれたことが嬉しかったです。写真にも残り、とてもよい思い出になりました。
PETITE GIFTSプチギフト
3種類準備して、好きなものをゲストに選んでもらいました。
1つ目はBEL AMERのパレショコラ、2つ目はTataratiyaのドライフルーツ、3つ目はTataratiyaのナッツです。
人によりお好みが様々だったので、複数種類を準備してよかったです。
またプチギフトを選んでいただく際、新郎は新婦側ゲストと、新婦は新郎側ゲストともお話しをすることができました。
プチギフト選びが初対面のゲストとの会話を生むきっかけにもなったことが、とても嬉しかったです。
ENGAGEMENT RING婚約指輪
婚約指輪、結婚指輪ともにデザイン重視で選びたかったため、フィッティングには20店舗ほど伺いました。
婚約指輪は、石が緩やかなV字に配置されたティアラのようなデザインが気に入っています。
ダイヤモンドのクオリティにこだわったこと、また希少なピンクダイヤモンドを入れてもらった点が特にお気に入りです。
WEDDING RING結婚指輪
夫の指輪にもブラックダイヤモンドが施されている点、また私の指輪は結婚指輪には珍しく、すべての石が一つずつ爪留めされたデザインである点が気に入っています。
婚約指輪とは別のお店で購入しましたが、重ね付けした際に、指輪同士がぴったりと重なる点も運命的に感じました。
挙式の際のリングピローには、アンスリウムの生花を用いています。
「リングボーイが、アンスリウム2輪に通した結婚指輪を持ってきてくれる姿がとても可愛かった」とゲストからも好評でした。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと
大切な人々が集まり笑顔で祝福してくれたことはもちろんですが、あえて自分たちが準備したことの中で選ぶとしたら、会場装花とテーブルコーディネートです。
披露宴会場へ入場し、初めて完成した会場を目にした時、今まで自分の頭の中だけで思い描いてきたことが目の前にキラキラと広がっていて、まさに夢のように感じました。
ゲストの皆様をしっかりおもてなしできているという安心感にも繋がりました。
また、こだわって制作したペーパーアイテムをゲストが手にしてくれていたことも、それまでの努力が報われたようでとても嬉しかったです。
二人らしさとは
「二人で作り上げた」という実感を強く持てたところにあると思います。
それは準備の過程において、二人で細やかに情報共有、相談を重ねたからこそだと感じています。
全ての準備を一緒に行ったわけではなく、夫はデジタル系、私はペーパーアイテム系とお互いに得意な分野を分担して準備をしましたが、それぞれが勝手に進めることなく、コミュニケーションを密にとりながら進められた点がよかったと思います。
情報収集→検討→決定のプロセスを各項目で繰り返すにあたり、必要となる膨大な情報をシェアするために、二人でリアルタイムに情報共有できるクラウド上のデータやToDoリストを活用しました。
嬉しかった参加者の反応
「キラキラとワクワクが披露宴中ずっと溢れていた」「こんなにお洒落で楽しい結婚式は初めてだった」「ペーパーアイテムが手作りとは思えないほど素敵だった」「kanaらしいセンスに触れられて楽しかった」「全てに並々ならぬこだわりが感じられた」等と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。
また、レターセレモニーの封筒や席札、引出物のル・スールカップなど、その人をイメージして一人ひとり異なるものを用意した点について「こんなに個人のことを思って準備された結婚式は初めてだった」と言ってもらえたことも、心に残っています。
私にとって結婚とは
がんばりたいと思う理由が増えること、それにより強くなること、そして生涯をかけて一緒に変化し続けていく覚悟を持つことだと思います。
後悔していること
後悔というほどでもないですが、写真のみでなく動画も撮影していただけると嬉しいことを、ゲストに事前に伝えてもよかったかもしれないなと思いました。
ゲストの皆さんが撮影してくださったものは何でも嬉しかったのですが、結婚式後にゲストからいただいたデータは、圧倒的に写真が多かったです!
やりたかったけれど諦めたこと
ありません。プランナーさんをはじめ、スタッフの皆様と相談しながら、希望の全てを叶えていただいた結婚式でした。
まさに"Ridiculously Personalーとんでもなくパーソナル"が体現されたホスピタリティでした。
キンプトン新宿東京に携わる素敵なスタッフの皆様、そして私のやりたいことに温かな気持ちで賛同し、協力してくれた夫には本当に感謝しています。
節約のための工夫
1つ目は、ペーパーアイテムを全て手作りしたことです。通勤時間を活用し、iPhoneでこつこつと各種デザインを作り上げました。
クーポン等を上手に活用するのも一つの方法だと思います。
2つ目は、記録映像を自分たちで手配したことです。
高砂ソファ横のテーブルにGoProを置いたり、親族に固定ビデオカメラを設置してもらったりしたことで、式場に依頼するよりもコストが抑えられました。
後で映像を見返すと、その時の記憶が鮮明に蘇ります。
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ
結婚式全体を振り返ると、事前の情報収集が鍵だったなと感じました。
Wedding Newsさんをはじめ、様々な媒体が発信してくださる情報をまずは納得いくまで収集することで、皆さんの理想の結婚式が輪郭をあらわすのではないかと思います。
また、集めた情報の取捨選択をする過程で、結婚式のテーマやテーマカラーを決めていたことは悩む時間の削減になり、また結婚式全体の統一感を生むことにも繋がったのでよかったなと思っています。
結婚式の準備が大変だなぁと感じることもあると思います。
でもきっと頑張った分だけ、当日目にする景色は、あなたにとって美しくかけがえのないものになるはずです。
貴重なプレ花嫁期間、ぜひ目の前のことを楽しんでください。心より応援しています!