CHIKA
新緑のナチュラルウェディングがテーマでした。
それはもともと5月に結婚式を行う予定だったから。コロナの影響で1月へ延期となり、どうしようか悩みましたが、式場チャペルが季節問わずに緑に溢れていますので、テーマは大きく変えずにそのまま行くことにしました。
極力シンプルに、装飾も凝り過ぎずが好みでしたので、自分たちの衣装や装花も気取り過ぎない様に心掛けました。ただ冬婚だったので、どこかで春の訪れを感じられる演出をしたいと思い(コロナの冬にも春を…‼という願いも込めて)、お色直し後のヘアードには桜の花を使用しました。
挙式
森のチャペルと呼ばれるガラス張りの教会は、ここが渋谷だとは感じさせないほどの開放感。木と緑の温もり、一面ガラス張りの窓からは外の光がたくさん入ります。結婚前に夫と二人で行った軽井沢高原教会の雰囲気に通ずる部分を感じ、ほぼチャペルのイメージで決めました。
バージンロードの長さは短いと仰られる方もいますが、わたしには長すぎずにちょうど良かったです。トレーンを長く引くドレスを選ばれる場合には物足りなく感じられるかもしれませんね。
残念だったのは、わたしたちの結婚式当日は天候に恵まれず、ゲストには雨を避けて裏手から入場していただくことになり、神父様が控えていらっしゃるスペースを通らねばならなかったそうで、後から申し訳なかったというお声を頂戴しました。わたしもあとは天気さえ良かったなら、とは思ったので満足度は4にしました。
披露宴パーティ
バンケットはKEYAKIでした。
TRUNK(HOTEL)に4つある内のこちらの会場を選んだのは一番親しみが持ちやすかったから。全てお洒落で素敵な会場ばかりなのですが、それぞれコンセプトがありイメージが異なります。KEYAKIは全体を白とベージュで統一されているので、老若男女すべての年代の方がホッとできる印象でした。
気に入っているのはヘリンボーン柄の床とホワイエの江戸切子シャンデリア。そしてテラスが広く、大きめのソファーがあり、外の階段からも繋がっているので、天気が良ければそこからの入退場はもちろん、スペースを使用してデザートビュッフェやお子様の遊び場を設けることも可能です。テラスの壁に描かれた欅の年輪の絵もフォトスポットです。
満足度が4なのは、やはり天候に恵まれずテラスからの入場が出来なかったこと、年輪前での撮影も出来なかったことが悔やまれるから。
コンセプトやこだわったこと
コロナ禍でしたので、とにかくゲストに安心してお過ごしいただくことを最優先に考えました。逆に言えば、当初やりたい!と思っていた他のあらゆるこだわりを全て後回しにして、そのことを第一に考えていました。
敢えてこだわったことを挙げるなら、好きな衣装を着たこと。お料理とお酒は予算も考慮しつつ、ゲストに喜んでいただける様にグレードを少し上げました。そしてケーキで使用する小麦粉は夫の会社の自社製品を使用して制作していただきました。
WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目
nae.atelier selma
究極のシンプルスレンダードレス。とろみのある上質な生地のスカートが空気を纏うように身体に沿います。
ドレスショップ巡りをしていた頃はまだダイエットの効果がなく、体形に自身が持てなかったのですが、その中で身体のシルエットを細く美しく見せてくれた1着です。可愛らしさやカッコよさよりも、自然な美しさがわたしにぴったりフィットし、こちらのドレスを選びました。
naeさんのドレスは日本人女性の体形に合わせてデザインされたものであること。身長が160cm未満のわたしでも高いヒールを履かなくても良いこと。そして、学生時代に洋裁の勉強をしていた経験がありますが、デザイン、縫製、生地にデザイナーである早苗さんのこだわりが映し出され、その上質さに惚れ惚れしたのを今でも覚えています。
SECOND DRESS和装 2着目
- スタイル
- 引き振袖
DRESSMORE 引振袖
カラードレスよりも和装がいい!と、結婚が決まる前からずっと思っていました。
わたしは3人姉妹ですが、姉は色打掛、妹は白無垢をすでに着用していたので、わたしはどうしようかなと思っていた時、式場からいただいた提携ドレスショップのカタログに鮮やかな引振袖の写真が載っており、コレだ!と思いました。
和装を扱っているショップさんでご相談しましたが、引振袖…しかも黒ではなく、鮮やかな色柄の、というと難しい顔をされることが多かったです。
そんな中でDRESSMOREの店長さんが用意して下さった綺麗なブルーの引振袖を見た瞬間、コレだ!と思いました。わたしの肌がブルーベース夏だったこともあり、肌なじみは抜群に良い色味でした。
SHOESシューズ
MARNON セミオーダーシューズ
形、生地、ヒールの太さと高さを全て自分で選べます。
ドレスが決定し、シューズ探しをしていた頃にMARNON様のセミオーダーシューズを知りましたが、当初の結婚式までに納期が足りない‼と諦め半分で問合せのメールを送ったところ、何とか間に合わせます!と力強いお返事をいただきました。ちなみに通常納期2ヶ月かかります。
コロナ禍でPOPUPストアもなかったので、試着サンプルを早急にお送りいただき、生地見本と合わせて選び、そして完成した世界に1足だけのブライダルシューズです。ブライダルの方には靴の裏に希望の刻印を入れて下さります。わたしは夫と自分のイニシャルと結婚記念日を入れていただきました。
サムシングフォーを取り入れたいと思っていたので、
淡いブルーのレース地に同色のスムースのピンヒール。高さは8cm。足の形に合わせて幅を少し広め、狭めと調節が可能だったので、当日も痛むことなく快適に履くことが出来ました。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント
挙式はシンプルでオーソドックスな王道シニヨン、披露宴でのクイックチェンジは長さを活かしたほうきヘアにしました。
メイクはどちらも肌の透明感と艶感を意識し、色味はほとんど使いませんでした。素肌で綺麗!と思ってもらいたい!と希望しました。
そしてお色直しの引振袖はぴっちりまとめて、ヘアードの桜の花を際立たせます。メイクもリップを赤にしていただき、より華やかさを増しました。
ACCESSORIESアクセサリー
挙式ではアクセサリーはバロックパールイヤリングと母のパールのネックレスをつけました。肌の色に対し、パールが一番相性が良いと言われていたのと、楚々とした花嫁さんにはパールでしょ!と自分の中でのイメージが強く。。。
ちなみにこの2つのアクセサリーはサムシングフォーの新しいものと古いものの役割を果たしてくれました。
披露宴では少しイメージを変えたくてシルバー×パープルのタッセルイヤリングに付け替えました。何度もお伝えしている通り、ブルべ夏の肌の私にはゴールドよりもシルバーが良く映えるので…。どちらで購入したか覚えていないくらい昔のものなのですが、偶然会場装花にパープルが入っていたのでリンクして良かったと思います。
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー
挙式ではヘッドアクセサリー無し。
披露宴では楽天で購入したシルバーのコームをつけました。いくつか用意していった中からヘアメイクさんに選んでつけていただきました。
和装では、桜の枝をつけました。
5月挙式の場合は白い芍薬の予定でしたが、冬婚で使用できなくなり、折角だから季節のお花をと選びました。
NAILSネイル
ネイルはシンプルにしようと思っていましたが、ほんの少しだけ個性も出したい気持ちもあり、卒花様やおしゃれなインスタグラマーさんの投稿でリサーチしました。
シルバーフレンチ風のミラーネイル。何度も試行錯誤してこの形になりました。
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト
パンジー オリーブ
瑞々しいグリーンと親しみやすいお花たち。
FOODお料理のこだわり
純白(16,000) + お茶漬け
せっかくお集まりいただいたゲストの方に美味しいお料理を召し上がっていただきたい気持ちが強く、通常よりも少しいいランクとオプションをつけました。
ゲストからはお料理がとっても美味しかった!もっとお肉を食べたかったけれど、最後にお茶漬けが出てくるとは思っていなかったのでちょうど良かった。と仰っていただきました。TRUNKのお茶漬けは絶対つけたいと思っていたので、喜んでいただけて嬉しいです。わたしも食べたかったです…。
ドリンクメニューは式場からのプレゼントで、ワンランクグレードアップしていただけたので、一番いいコースを。
公共交通機関を避け、お車で会場までお越しいただいたゲストもいらっしゃりアルコールをお控えいただいた方も多数いらしたのですが、ドリンクメニューの豊富さに皆さん喜んで下さったようです。お料理に合わせてワインを提供いただけたのもよかったです。
WEDDING CAKEウェディングケーキ
KEYAKIという、会場と同じ名前のケーキを選びました。2段で金箔が貼り付けてあるケーキです。
ケーキにはこだわりました。と言っても、デザインなどではなく使用している小麦粉です。夫が製粉メーカーに勤めていたので、自社製品での制作を無理を言ってお願いし、実現しました。夫の粉ものにかかる情熱がすごくて、、、よかったです。
ケーキカットとファーストバイトも行いました。
大きい声では言えませんが、こちらのケーキ一部分を除いてイミテーションで、ゲストに振舞われるのは別途お作りした同じケーキなので、コロナ感染対策の観点からも問題ないと判断し、安心して行えました!
WEDDING FAVORS引出物
面白味はありませんが、カタログギフト(親族や会社、友人向けに分けました)と引菓子はバウムクーヘン。縁起物としてお茶漬けをつけました。
会社関係や恩師のゲストがいらっしゃるので熨斗は必須なのですが、式場で選べるギフトには熨斗を掛けられないものが多かったので縁起物以外は持込みました。
品物も考えましたが、相手のことを思えば思うほど何を贈れば喜んで下さるのか分からなくなって結局カタログギフトに落ち着きました。話題のカード式のギフトもありますが、個人的に家族と相談しながら選ぶことを考慮すると、ゲストの年代的にも紙のカタログの方が見やすいのでは…?と思ったので、そうしました。
PETITE GIFTSプチギフト
アンリシャルパンティエのマドレーヌ、フィナンシェ
前述の通り、夫の会社が小麦粉を収めているメーカーの焼き菓子にしました。1つずつラッピングし、サンキューカードも付けました。
ENGAGEMENT RING婚約指輪
Tiffany
ティファニー® セッティング エンゲージメント リング プラチナ
オードリー・ヘプバーンが好きでしたので、指輪はTiffany!という固定概念が強かったです。一緒に選びに行きましたが、金額がリアルすぎるので、いくつか好みを伝え、あとは夫に決めてもらいました。
WEDDING RING結婚指輪
Tiffany
夫…ティファニークラシック バンドリング(3mm)
私…ティファニークラシック バンドリング(2mm)
毎日つけたいのでファッションの邪魔にならず、華美でないオーソドックスなものを選びました。夫とわたしで太さは変えました。手の大きさ、指の太さで見え方が変わるので、綺麗に着けられるものをそれぞれ選びました。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと
一番はゲストの方にお集まりいただき、楽しんでいただけたこと。コロナ禍での結婚式出席に皆さま悩まれ、不安を感じられたと思いますが、それでも駆けつけて下さった方々と心温まる時間を過ごせたことに何より感動し、感謝しています。
前職場上司からいただいた祝辞で「今日ここに集まったのは、全員あなた方の味方だからね。みんな分かっているからね。安心して楽しんでいいからね。」と言っていただけて涙がこぼれました。
そして、残念ながら欠席となってしまったゲストの方向けに挙式をライブ配信できたのはよかったと思います。親族の協力のもと何とか出来たのですが、高齢の祖母や持病を持っている親族に見届けていただけたことが本当に嬉しかったです。
二人らしさとは
コロナ禍での結婚式を経験し、わたしたちらしさとは”相手を思いやる気持ち”だと思いました。夫婦としてお互いのことはもちろん、それぞれの家族、友人、会社の方々。大切にしている人とのつながりがあり、その方々のことを思って作り上げた結婚式だったのでここまでできたと思っています。
わたしたちのこだわりは?と聞かれたら、少し前までは結婚式を挙げることでした。自分たちが前に進むために、どんな形でも結婚式を挙げたかった。その頃はすでに結婚式の日取りも内容も決まっていたので、規模縮小はせずに出欠の判断はゲストに委ねました。
もしかしたら誰も来てくれないかもしれないと覚悟しながら待っていると、どんな状況でも必ず行くよ!と言ってくださる方がたくさんいらして、その言葉にとても励まされました。
自分たちの意地で挙げようと思っていた結婚式が、ゲストの健康を守りながら楽しんでいただける結婚式にしようと意識が変わっていき、感染対策を考えた席次やアナウンス、プレゼントアイテムなどに活かされました。
お洒落なことや、目新しいことは何も言えないけれど、一番大切なことに気付くことが出来たと思っています。
嬉しかった参加者の反応
感染対策の為にいろいろな場面でお願い事をしてしまい、窮屈な思いをさせてしまったと思いましたが、無事に披露宴が結び、ゲストの方から
「大変な状況での結婚式だからこそ、心に響くものがたくさんあった!」
「二人がどれだけゲストのことを考えて準備してくれていたかがすごく伝わった」
「悩んでいたけど来て本当に良かった。安心して過ごせた」
とお声をかけていただけて嬉しかったのと同時に安心して気が抜けました。
私にとって結婚とは
なにかを一緒に背負って生きていくこと。
わたしたちの場合、結婚式が結んで2週間、感染者が出なかったことを確認するまでは、自分たちとゲストの方の命を背負う覚悟をともに持っていました。
同じ気持ちでなければ進めない道がある。これからも何かあればお互いの気持ちや意思を確認しあって、2人が納得いく道を選んで進んでいきたいと思いました。
後悔していること
お料理がほとんど食べられなかったこと。
あとはプレ花嫁期間にもっとドレスの試着をして楽しんでいればよかったなと思います。
やりたかったけれど諦めたこと
夫の出身大学の伝統的な余興は大声を発するために無しにしました。
節約のための工夫
節約の工夫かは微妙ですが…夫はタキシードのデザインには特にこだわりがなかったので、親族衣装をお願いするドレスショップさんでレンタルし、わたしの引振袖も運よくそちらで決めたので、本来よりも割引して下さりました。
装花はゲストテーブルにパーテーションを設置することもあり、一番安いプランでも十分なボリュームになりました。パーテーションは無料ですし、お洒落なものだったのでテーブルコーディネートとしても考えられて良かったです。
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ
わたしは当初、結婚式までの準備期間が半年程度しかなく、どんな結婚式にしたいかも具体的には考えられておらず、まずは衣装選びをしながら招待状の準備をしていたところでコロナ禍となり外出もままならなくなってしまったので、当初の予定で結婚式をしていたら相当ぶっつけ本番的な当日を迎えていたのではないかと今思うと恐ろしいです。
自粛期間中にインスタグラムでたくさんの卒花さん、プレ花嫁さんの投稿を見ていくうちにこんな結婚式にしたい!という気持ちがむくむくと膨らんでいき、形にすることがで出来ました。
今現在、自分の中でやりたい結婚式のイメージが出来上がっている方はそこへ向かって計画的に準備をすすめていければ良いと思いますが、まだ結婚式に対してのイメージがほわ~っとしている方は、まずは多方面にアンテナを張り、より多くの情報を吸収することが最善の策だと思います。
一生のうちでプレ花嫁でいられる貴重な時間を、コロナの不安や心配だけでなく是非楽しんで頂きたいです。