挙式
光の差し込み方がとても綺麗で、大きな窓から覗く竹が爽やかな印象を作ってくれます。ナチュラルでありつつ、クラシックな雰囲気も感じさせてくれる会場でした。
披露宴パーティ
私たちの選んだ会場である白鳳館は離れになっており、婚礼数の多い八芳園でもゲスト同士のバッティングも少なく、自分たちだけの空間を作り上げることができるという点が大変魅力的でした。
また会場の内装が素晴らしく、鳳凰が描かれた壁や羽を連想させるデザインの天井やフロアなど、全てが理想通りでした。濡れ縁入場は白鳳館の定番で、この演出を取り入れるためにお色直しは和装を選んでいます。
コンセプトやこだわったこと
新郎新婦が30代で、ゲストは結婚式の参列経験も多いため、よくある定番の演出などは避け、とにかくゲストだけでも楽しんでいただけるように工夫しました。具体的にはケーキ入刀はやめて鏡開きにし、余興を完全にカットして歓談の時間を多くしました。
ゲスト全員とたくさん写真が撮れるように、フォトラウンドと高砂の写真は両方取り入れました。その他、日本語がわからないゲストが数名いたため、DIYしたプロフィールブックやムービーなどは日英で作成するなど言語による対応の仕方も考えました。
WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目
- ブランド
- PRONOVIAS
マーメイドドレスにすることは最初から決めており、他のスタイルのドレスも試着はしましたが、最終的に自分に一番合ったマーメイドドレスを選ぶことができました。
決め手となった点はシンプルかつスタイリッシュなデザイン、長身を活かせるフィットしたシルエット、会場の白鳳館に合う羽のようなレース柄です。
SECOND DRESS和装 2着目
- スタイル
- 色打掛
THE KIMONO SHOPの鳳凰扇です。定番カラーを避けて選んでいたので、一際華やかなゴールドに惹かれました。
決め手となった点は白鳳館という会場にぴったりの鳳凰の刺繍、日本髪に合う古典柄、ドレスからのお色直しで雰囲気が変えられるゴールドというカラーです。煌びやかですが全体に赤や青、紫の柄もバランスよく入っているため、黒の紋付との相性もよかったです。
SHOESシューズ
白無地の5cmヒールのパンプスです。高級なブランドのものではないですが、私がよく着用しているブランドなので履き慣れているということと、5cmという微妙な高さの希望を叶えてくれます。また、ドレスを一切邪魔しない真っ白のシンプルなものであったため、特に迷わず即決で選びました。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント
挙式ではシンプルなシニヨンです。挙式のヘアスタイルはとても悩みましたが、信頼しているヘアメイク担当の方が提案してくださった、ドレスを邪魔しない小ぶりのつるっとしたシニヨンに決めました。
披露宴ではダウンスタイルにし、韓国風の大きめウェーブに。お色直しは和装で日本髪と決めていましたが、角が張りすぎず丸みをもった新日本髪スタイルに近い形をつくっていただきました。
ACCESSORIESアクセサリー
挙式はヘアスタイル同様、シンプルにパールをメインとした小ぶりのイヤリングにし、披露宴ではパールの振れるタイプの少し大きめのイヤリングをつけました。どちらもシルバーにして、キラキラしすぎない上品さをイメージしています。
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー
挙式と披露宴ではヘッドアクセサリーを使用していません。お色直しで和装を着た際にゴールドの色打掛に合わせて、オレンジやイエローのカラーやオレンジウムの生花を用意していただき、日本髪に飾り付けました。
NAILSネイル
ウェディングドレスにも色打掛にも合わせられるように、ホワイトもシルバーで透明感のあるシンプルなネイルにしました。全く装飾をしていないですが、どちらの衣装にも馴染んでいたのでよかったです。
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト
提携のplantscollection様に担当していただきました。会場自体がとても華やかでゴールド調なので、内装に合う装花にするため、カラフルになりすぎないよう色は2色に抑えています。色打掛に入ったパープルの色みが好みだったため、装花もパープルとホワイトで統一しました。
メインのカラーとアンスリウムのお花をデンファレやモカラで少し装飾し、ウンリュウやスチールで少し和の雰囲気も取り入れています。高さの違う花瓶を配置し、抜け感のあるガラス装花とガラスボールを用いた装花の2種を作っていただきましたが、高さのある花瓶に水中花として活けたデンファレとアンスリウムやカラーの組み合わせがとても綺麗に仕上がっていました。
最終的に予算を下げたので少し寂しくはなってしまいましたが、ゲストからは色味もデザインもとても好評でした。
FOODお料理のこだわり
料理は特にこだわらず、プランナー様や会場がおすすめするコースを選択しました。私たちは料理にかける時間がなく、試食もできなかったのでとても不安でしたが、感想をくれたほぼ全員のゲストが「料理が本当に美味しかった」と言ってくれました。白鳳館の料理長様にお任せして本当によかったです。
WEDDING CAKEウェディングケーキ
ケーキ入刀の代わりに鏡開きをしました。鏡開きの日本酒は、新郎の学生時代に縁のある新潟の八海山を選んでいます。
鏡開きをした後、新郎新婦それぞれのゲストを3人ずつ前へ呼び、8人で一緒に乾杯しました。新郎側は新潟で共に学生時代を過ごした友人3人、新婦側はアメリカ、カナダ、台湾からはるばる来てくれた友人3人にして、演出を一緒に楽しんでもらえるようにしました。
WEDDING FAVORS引出物
引出物は新郎新婦で別々に親族、職場、友人とゲストそれぞれ合わせて選びました。新郎側は器のセットやタオルなど実用的な物が多く、新婦側は親族や職場には料金設定が高めのカタログギフト、友人には北欧雑貨のカタログにし、好みのものを選んでもらえるようにしました。
また、引き菓子や縁起物はバームクーヘンやお味噌汁など定番のものにこだわらず、もらって嬉しいお洒落なお菓子やコーヒー類を選んでいます。
PETITE GIFTSプチギフト
送迎は和装だったので、和柄のパッケージのミニ煎餅を選びました。ミニ煎餅には2人の写真と”Thank you”というメッセージの入ったタグを付けました。手元に残り荷物になってしまうものよりも、その場で食べられる、もしくはゲストのミニバッグに入るサイズのもので探すようにしました。
ENGAGEMENT RING婚約指輪
Tiffany & Co.です。サプライズだったので夫が1人で選んでくれました。私の好みは全く伝えていなかったですが、ブランドなどにあまり詳しくない夫が一生懸命調べて私に合うデザインを選んでくれたので、どんなものであっても嬉しかったです。
WEDDING RING結婚指輪
婚約指輪がシンプルな一粒ダイヤだったので、ハーフエタニティの結婚指輪を探しました。ブランドにこだわりはなかったですが、重ね着けしたかったので婚約指輪と相性のいいデザインがよく、婚約指輪を上から着けたときにピッタリとフィットするハーモニーのデザインにしました。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと
1つ目は挙式で両親と親友が証人となって署名と言葉をくれて、その瞬間を大切なゲストたちに見届けていただけたことです。
2つ目はもう1人の親友にとても感動する友人代表スピーチをしてもらったことです。直接知り合いではない新郎側のゲストにもとても好評でした。
3つ目は両親へ手紙やムービーを通して感謝の気持ちを伝えることができたことです。どの瞬間も感動的で、一番を選ぶのは難しいです。
二人らしさとは
気が強そうに見えて涙もろく、せっかちな私は挙式では最初から最後まで泣いており、入場も退場もゆっくりと噛み締めることができないほどでしたが、新郎はそれを終始優しい笑顔で見つめてくれていたようです。新婦側ゲストにたくさん上記のコメントをもらいました。
それが「私たちらしさ」であったと思います。また、2人とも派手に盛り上がることがあまり好きではないため、終始落ち着いた雰囲気でゲストたちとの時間を楽しむということと、両親を始め私たちのために集まってくださったゲストの皆様全員に感謝を伝えられるようにするということを大事にしました。
嬉しかった参加者の反応
余興などがないと盛り上がりにかけてしまうかなという不安があったのですが「歓談の時間が多く、落ち着いて食事ができた」「写真の時間が取れた」「ゲスト同士での時間も楽しめた」ととても好評でした。
また、定番のケーキ入刀の演出がなく工夫されていた点、お料理や装花のクオリティ、引出物を配送にしたことなどもお褒めの言葉をいただきました。
私にとって結婚とは
結婚とは何かというと一言では表せませんが、私自身は夫のことを“my other half”(自分の半身・片割れのような存在)だと思っており、そんな運命共同体を得ることなのかなと思います。
後悔していること
小さな後悔はいくつかありますが、今でも消化しきれていない最も大きな後悔は、ウェディングドレスから和装にお色直しをするときに時間がかかり過ぎてしまい、ゲストを長時間待たせたことです。
私は和装のヘアスタイルを日本髪と決めており、元々通常より時間がかかることは見込んでいたのですが、想定以上に長くなってしまいました。打ち合わせの段階でなるべく時間を短縮できるようヘアメイクの方にしっかりと相談しておくべきだったということと、中座でゲストが時間を持て余さないようにバーカウンターを設置したり、ゲームを用意したりしておくべきだったと本当に後悔しました。
お色直しに時間がかかる可能性のあるプレ花嫁さん方はこういった事態も想定して、ヘアメイクの方と打ち合わせをしたり、準備されるといいかなと思います。
やりたかったけれど諦めたこと
フォトグラファー様を2名体制にすることを悩んでいましたが、希望した時には枠が空いておらず諦めました。担当してくださったフォトグラファー様は素晴らしい方で、写真にはとても満足しておりますが、2名であればもっと多くの構図、場面でお写真を撮っていただけたかなと思います。
また、ゲストテーブルの装花の予算を当初より下げたことです。新婦側のゲストのほとんどが県外からということもあり、会場の装飾よりも引出物やお車代などゲストに直接還元できるところに予算を持って行くべきだと思い、装花にかける予算については諦めました。
節約のための工夫
招待状はオンラインにしたため、大幅に節約できました。プロフィールブックとプロフィールムービーは自作したのでほとんどお金をかけておらず、フォトパネルや受付サインなどウェルカムスペースのアイテムについてもDIYしました。
また、引出物やプチギフトは外注し、席札や会場のオリジナル暖簾、鏡開きの樽なども個人で手配したので、式場で手配するよりも節約になりました。
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ
私たちは結婚式の準備期間が半年しかなかったため、時間をかけるところとそうでないところを最初にある程度決めることにしました。
オープニングムービーや両親へのプレゼントは作成する時間がなかったので外注したり、料理内容をオリジナルで決める余裕がなかったので会場にお任せしたり、時間をかけないと決めたところについては潔く別の方法で解決しました。
結婚式は理想を語り始めるときりがないので、絶対こだわりたいところと少し手を抜くところは納得のいく範囲で決めるのが良いかなと思います。その上で、自分たちで絶対に譲れないところにはしっかりと時間をかけて最高の一日を作り上げてほしいです。
また、余談ですが、普段ほとんど喧嘩をしない私たち夫婦も、結婚式の準備期間はたくさんぶつかり合いました。でも、それも終わってみると笑って語れる思い出で、2人で協力して大きなものを作り上げた経験は、絆をより強くしてくれたなと思います。
私たちが八芳園を選んだのは式場が好みであったことももちろんありますが、大きな決め手となったのは、ウェディングフェアに参加したときに親身になって相談に乗ってくださり、私たちにとって一番良い提案をしてくださった担当の方のご対応でした。
そして、八芳園にして本当によかったと思える一番の理由は素晴らしいプランナー様に出会えたことです。八芳園は会場が素敵でとても人気のある会場であることは言うまでもないですが、それ以上にスタッフの方々が素晴らしいです。
打ち合わせなどでいつ訪れても温かく気持ちよく迎えてくださり、八芳園に行くのが毎回本当に楽しみでした。準備期間にトラブルもあったのですが、プランナー様が支えてくださり、真摯に対応してくださったおかげで無事に当日を迎えることができました。
打ち合わせは数回のみ、結婚式当日は一瞬で終わってしまいますが、結婚式が終わってからも何度も会いに行きたいと思えるスタッフの方々と帰りたいと思える素晴らしい会場です。どんな会場かということはもちろん大事ですが、どのような方々と結婚式を作り上げるのかは、同じぐらい本当に本当に大事なポイントです。
プレ花嫁さん方にはぜひ、式場見学に行った際はそういった点での直感も大事にしていただきたいと思います。