挙式
明治時代の洋館であるため、小ぢんまりしつつも建物の木目やアンティークの家具の醸し出すクラシカルな雰囲気が心を凛とさせあたたかくさせます。何より牧師の先生の温厚な人柄と有難いお言葉こそが、この挙式会場の素敵なところです。人前式も良いですが、キリスト教式だからこそ自分たちにはない言葉をいただける良い機会だと思います。
披露宴パーティ
収容人数約40名のクラウンルームを利用しました。
高砂の後ろが全面窓になっており自然光が心地よく美しい会場で、小ぢんまりとしていますが天井も高く開放感があります。天気がよければ窓を開けて、テラスにてケーキカットや写真撮影が可能です。夕方にかけては夕陽が美しく、日暮れを楽しめて、日が落ちた際はキャンドルを並べてロマンチックな演出も可能です。
一番良かったのは、ゲストとの距離が近いことです。顔が見えるのはもちろん、声も届くので一体感があり、皆が主役のような空間です。
コンセプトやこだわったこと
余興やゲーム、中座をせず、ゆったりと食事をしたり話をしたり自由にすごしてもらうことに重点をおきました。ゲスト紹介、ウェディングケーキのサプライズバイト、テーブルインタビューを介して、ゲストには参列者ではなく結婚式の主役の一人として楽しんでもらいました。
私自身が結婚式に参列した際に「置いてけぼり」を感じた経験から、皆が同じ気持ちで過ごせる雰囲気にしたかったので、家族と親しい友人のみご招待することにしました。
WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目
ショップ:TREAT DRESSING
ブランド:Savannah Miller Bridal
ドレス:Alma gown
とろみのあるシンプルなスレンダーラインで、肩紐部に繊細なレースが施されてるだけのデザインです。最初から最後まで一人で決めたので大満足の1着です。Instagramで見るかぎり日本人よりも海外の方が着用しているイメージのものです。他に着たいドレスは無かったためお色直しはしませんでした。
SHOESシューズ
シルバー/メタリックのシンプルな10cmヒールで、できるだけシンプルでクールなものを自分で手配しました。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント
【ヘアスタイル】
シンプルかつタイトなシニヨンヘア、ラウンド無しのぱっつん前髪でモードに。
【メイク】
普段のメイクをベースに、強めのアイラインと赤リップを。
〈挙式〉リップをボカして柔らかに
〈披露宴〉同リップをリップラインを入れハッキリと
ACCESSORIESアクセサリー
結婚指輪・婚約指輪がシルバーのため、イヤリングもシルバーで統一しました。
〈挙式〉
パール&10cmロングチェーンのイヤリング
〈披露宴〉
フラワーモチーフの連なった大振りイヤリング
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー
シンプルかつモードに仕上げたかったため無しにしました。
NAILSネイル
地爪に近いピンクベースにシルバー箔を先端に散りばめたスタイリッシュなデザインです。
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト
暗めのグリーンにボルドーの花でエッジを効かせたテイストにしました。(カラー、アンスリウム、チューリップ、シンビジューム、オンシジューム、ラナンキュラス、ハゴロモジャスミンなど)
FOODお料理のこだわり
赤坂プリンスクラシックハウスの看板メニューであるフォアグラを使った¥21000のメニューを選択しました。受付から乾杯までの時間に食せるアミューズがあり、ゲストを飽きさせません。ゲストからはやはりフォアグラへのコメントが多かったです。試食会で2コース(¥21000、¥23000)食べることができ、判断材料になりました。
WEDDING CAKEウェディングケーキ
ウェディングケーキは2段のシンプルなものにし、ケーキトッパーは無しで、装花はブーケと会場にリンクするようにボルドーのアンスリウムとグリーンでお願いしました。
WEDDING FAVORS引出物
赤坂プリンスクラシックハウスのロゴ入りのクッキーとアップルケーキ、スープセット、カタログギフトです。贈り分けはあえてせず、統一しました。後日、親族にはホテル優待券を送付しました。
PETITE GIFTSプチギフト
ソランデカブラスのミネラルウォーター、除菌シート、インスタ風デザインのミンティアです。
ENGAGEMENT RING婚約指輪
GINZA TANAKAのシンプルなエンゲージリング。
WEDDING RING結婚指輪
GUCCIの日本限定ブライダルリング。
ユニークなデザインで一目惚れしました。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと
牧師のお言葉です。
プランナーとの打ち合わせの際、挙式スタイルにこだわりはなく、挙式イメージがキリスト教式だったのでこちらを選択しました。挙式中は牧師の先生が聖書からの一節(結婚式では有名な新約聖書のコリント人への手紙)を朗読し、私たちに餞の言葉をかけてくださいました。
「今まで無償の無条件の愛を与えてもらい生きてきたのだから、次はあなたが無条件に愛を差し出すのです」と、すぐ後ろに座っている母を背中に感じながら、先生のお言葉に頷くばかりでした。走馬灯のように思い出を振り返り、母に感謝するとともに、まだ小さな我が子に想いを重ね「これから私が母のようにこの子を愛し育てていく」のだと感極まったのを覚えています。
人前式では出会えない有難いお言葉を牧師の先生からいただけて、今となってはキリスト教式で執り行えて良かったと心から思えます。
二人らしさとは
私たち夫婦は親友であり、よきパートナーであることが本質であり、らしさだと思います。時には男友達のように趣味に没頭したり、恋人のようにロマンティックに過ごしたり、家族として真摯に話し合ったり、と常にお互いがありのままでいられるところです。
堅苦しく緊張感のある結婚式は二人らしくないため、そんな私たちの近くにいた家族や友人を互いに紹介し合うような会にしたかったし、できたと思っています。
嬉しかった参加者の反応
コロナ禍のため参加できなかった友人や家族に向けて披露宴をインスタライブにて配信しました。視聴した方から「本当に参加しているような気持ちだった」とお声をいただけて嬉しかったです。アーカイブで残るため、リアルタイムで見れなかった方にも見てもらえるので、配信という形をとってよかったと思っています。
また、海外の友人からもお祝いのメッセージをいただいたり、延期を決断しネガティブな気持ちしかなかったけれど、このような言葉をもらえたことで自分自身が式を延期したことをポジティブに捉えられるようになりました。
私にとって結婚とは
大切な人の大切なものを大切にすることが結婚において大前提と考えているので、相手の家族を自分の家族以上に大切にし、家族となることが結婚であると思います。親友であり恋人、よきパートナーであることが夫婦としてのスタンスなので、趣味の話や相談事も何でも話せる相手が一番近くにいることが、結婚してよかったことの一つです。
後悔していること
インスタライブ配信の詳細まで打ち合わせをしていなかったことです。
コロナ禍で参加できなかった方に向けて配信、ざっくりとしか司会者・プランナーと打ち合わせ出来てなかったのですが、式場スタッフが臨機応変に対応してくれたので無事にお届けできました。工夫できたとすれば、歓談中は定点カメラにしていたため視聴している方に向けてのアクション(コメントを読み上げたり、回答したり等)があればもっとよかったなと思いました。
やりたかったけれど諦めたこと
デザートフィンガービュッフェです。
歓談の合間にデザート等のビュッフェを予定していましたが、感染対策のため中止になりました。座ってばかりではなく、新郎新婦も含め、立って話をしたりゲストとの距離が近くなるものなので、再開された際はぜひおすすめしたいです。
節約のための工夫
・スナップ写真撮影無し
夫と話し合い式場提携業者の動画撮影のみにしました。新郎新婦・親族写真のアルバムは式場のプランに含まれているため、挙式・披露宴中はカメラが趣味の友人に依頼しました。
・席次ボードとプロフィール表の自作
延期前のペーパーアイテムが手元にある状態で、式場に新しい期日で改めて依頼せず自作しました。延期前から大きく変更があり、コロナ禍での急な欠席も考慮し、お配りする席次表は無しにして席次ボードを準備しました。(全て100円均一で作成!)お配りするものはプロフィールのみにし、延期前のペーパーアイテムを利用し内容だけWordで作成しました。
・ウェルカムスペース
全て自宅にあるものを使いました。キャンドルやドライフラワーなど飾り立てるためのアイテムを使わず、そのままの自分らしさを出しました。
一番の節約は前撮りをしなかったことです!
ネットで豪華な催しやアイテムを目にすると思いますが、自分が何に重点を置きたいかが大事だと思います。他人と比べず自分らしさを出してほしいです!
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ
私たちは一度式を延期しています。その約1年の間に出産育児と経験し、改めて結婚式を行う意味を考えました。このコロナ禍において出席できない友人や親族がいる中、わざわざ決行する意味はなんなのか。
私の場合は当初「皆んなに祝ってもらいたい」「感謝を伝えたい」という気持ちでいましたが、延期の式が近づくにつれ「母に私の大切な人たちを紹介したい」という私のわがままな気持ちになっていき、でも、それが私の本心だったのだと気づきました。こんなに素敵な友人に囲まれているんだと、愛する人の家族はこんなにもあたたかいんだと、母に知ってもらいたいがためでした。
自分語りが過ぎましたが、お伝えしたいのは表面的な結婚式ではなく、結婚式の本質を自分とパートナーとよく話し合って決めていただきたいということです。その答えが結婚式をしないという選択でも構わないと私は思います。パートナーとの素敵な思い出を作ってください。